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苺チョコレートをまるかじり

観賞した映画(DVD、TV放送含む)の感想をつらつらと書いていきます。独断と偏見による☆評価 満点は★5

映画ドラえもんのび太のカチコチ大冒険ーーオリジナル新作の中では良い出来!南極豆知識に「へぇ〜」★★★☆(3.8)

 

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あらすじ

 猛暑が続く夏休み。ドラえもんのび太はかき氷を食べ放題しようと、どこでもドアを使って南太平洋に浮かぶ氷山へやってきた。かき氷を食べまくり、氷細工ごてで作った遊園地で遊び、氷山を満喫するドラえもんたちだったが、氷の中からのび太が金の輪(リング)を見つける。調べてみると、リングが10万年前の南極で凍ったものだとわかる。「これを持ち主に返してあげようよ!」のび太の一言から、10万年前の南極への大冒険が始まった…!

 

 

 

 毎年恒例春のドラえもん映画でございます。昨年の『新・のび太の日本誕生』が良リメイクで、「子どもが大きくなるまでは一緒にドラえもん映画を毎年観に行こう!」と思ったんですね。

 

 

minmin70.hatenablog.com

 

今年も長男(5歳) と3ヶ月の次男、夫と家族四人で観てきましたよ〜。

 本作は公開前からポスターがなかなか凝っていて話題になっており、楽しみにしてました。色鉛筆で描いたような色彩と、シンプルだけれど深読みを掻き立てられる文言(特に「時を超えるのが友情だろ。」「氷は透明なタイムマシンなんだ。」が好き)にドラえもんのくせに(笑)センス良過ぎ〜!と思いました。

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 「映画ドラえもん」新ポスターが超カッコよくて大人もぐっとくる 起用の理由は?

 とは言え、最近のドラえもん映画のオリジナル新作はあまり面白かった記憶がなく、今年に入ってAmazonプライムで過去の劇場版が観られるようになっていたので、一通り観ましたが、やはり水田ドラのオリジナル新作はことごとくハズレでして…。特に『奇跡の島』は本当にどうしたもんだろうとしか言えない代物で、怒りすら覚えた。

まじク○です。(好きな人いたらごめんね) 

 そんなわけで、本作も過剰な期待はせず、温かい目で見守ろうと思った次第です。

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 ちなみに、本作の導入部(氷細工ごて)は漫画(18巻)『大氷山の小さな家』から。アニメにもなってます。 

ドラえもん (18) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (18) (てんとう虫コミックス)

 

 

 …結論から言うと、ドラえもん映画としては凡作でしょうが、最近のオリジナル映画の中では良くできていた方じゃないかな?という印象。

 パオパオが、かわいいよ!!

 

 

以下ネタバレ。

 

 

 

 

 

知られざる南極&氷山トリビアに感心!ニッチすぎるひみつ道具に苦笑

南極の氷の厚さは富士山よりも高い、氷山は南極で降った雪の塊で、中央で固まったものが少しずつ海へ押し流されたもの…だとか、豆知識にはたびたびへぇ~と思いましたね(ミニドラを使ってわかりやすく説明してくれるのもかわいくてよい)。

それから、本作でのキーワードとなる「スノーボールアース」という仮説。そして南極の氷の下にアトランティスが⁉︎(おなじみスネ夫のいとこ情報)なんていうのも、『大魔境』のヘビースモーカーズフォレスト、『海底鬼岩城』のバミューダトライアングなどと同様、こういう都市伝説的なミステリーは子どもゴコロのワクワクを掻き立てますよね。

さて、本作で重要となるひみつ道具は「氷ざいくごて」と「タイムベルト」(とその電池)なわけですが、その他のひみつ道具がニッチすぎてね。ピーヒョロロープでソリを引く、ここほれワイヤーで遺跡を探す…いやいや、他にもっといい道具あるだろっていう(笑)。でも、こいう姿勢が映画ドラえもんだよな、とも思うけど。

 

 さて、南極の氷の下で、氷漬けにされたパオパオのモフ助とドラえもんそっくりな石像(『魔界大冒険』オマージュ?)を発見した一行。タイムベルトで10万年前の南極にやってくればそこには無人の古代都市が広がっており、そこでリングの落とし主カーラとパオパオのユカタンに出会う。カーラは古代人の作り上げた石像ブリザーガに凍らされてしまった故郷ヒョーガヒョーガ星を元に戻すべく、古代ヒョーガヒョーガ星人の遺跡を巡って研究しているのだとか。

けれどリングが外されたことで南極のブリザーガも目覚めてしまったためにこのままでは地球も凍りつく自体に。一旦10万年後(現在)に戻ってくるもドラえもんが置き去りにされてしまい、タイムベルトも電池切れで大ピンチ。
けれども実はモフ助がドラえもんに電池を託されたユカタンと判り、のび太たちは再び10万年前に戻り、ブリザーガを封印することに成功。また、遺跡から大量のリングが発見され、ヒョーガヒョーガ星の未来にも希望がみえた…。

 

 ラストに10万光年離れた=10万年前のヒョーガヒョーガ星を天体望遠鏡で見ると氷が溶けて緑の星になっているって言う、時間と宇宙の神秘が重ね合わさる描写もロマンがあって好きでした!

 

タイムトラベルものとしては疑問も残るものの、勢いで乗り切る!!

10万年前に残されてしまったドラえもんが「あきらめちゃだめだ。のび太くんには僕がそばにいなくちゃ」って言うところが感動しました。自分の心配じゃなくて、自分がいなくなった後ののび太を思いやるドラえもん。そして電池の切れたタイムベルトを叩いたりしてなんとか動かそうとするのび太。二人の互いを思う気持ちがひしと伝わってきましたね。

それにしてもタイムベルト…単2電池で動くんだ…。

 

氷漬けにされたモフ助がユカタンだと判明する件は素直におお!と思いました。体の色が黄色→青になるのもドラえもんがそうなのと同じだし。でも、取り残されちゃうのかわいそうだよなぁ…。「(助けたら)歴史が変わっちゃう」って言ってたけど、そもそもブリザーガを倒した時点で10万年前にリングは氷漬けにされていないことになるわけで、つまりのび太たちはリングを発見しない→南極に来ない→ユカタン=モフ助は氷漬けにされたままになる…ってことになるよね?あれ?他のリングが水の中に落ちる描写とかなかったよね?

おいおい、そこ重要なとこだから!まぁそこはドラえもんだからな。『鉄人兵団』もタイムパラドックス的に考えたらおかしな話なわけだし、そこは勢いで押し切るのだ(笑)!

 

 

ほとばしるジブリ感とドラえもんリスペクト!

 古代都市に着いてからずっと「なんかジブリ感あるなー」と思い観ていたら、監督の高橋敦史さんはジブリ出身で千と千尋の監督助手などもされていた方だったんですね。納得です。

 序盤にイカの化け物から逃げる様はカオナシの大暴れシーンを彷彿とさせるし、ブリザーガなんてもののけ姫デイダラボッチと巨神兵だし、遺跡が崩壊していくシーンにはラピュタを連想させるような描写もチラホラ。だけれどもそれはパクリというのではなく、「身に染み付いたものが滲み出ている」といった風情なのでどちらかというとわたしは好印象でした。

 というのも、おそらく全体的に「ドラえもん」へのリスペクトがしっかりとあるから。物語のキモであるタイムパラドックス然り、もしかしたらと胸躍らせてくれる都市伝説ミステリー然り。F氏のSF(すこし不思議)は日常と乖離しそうでしない、その絶妙な塩梅にあると思うのですよ。『奇跡の島』でわたしが嫌だったのはその辺りの考え方が希薄で、「未来のわけわからん島になんや不思議な力があるらしいねん」ってナニソレ?「これドラえもんでやる必要ある?」って言うね。でかいカブト虫出しときゃ男児喜ぶでしょ的な安易な考えが透けて見えて…って奇跡の島の話はもういいか(笑)。

 

 のび太の優しさが自然に表されている(スネ夫ジャイアンに責められるカーラを「ただ自分の星を救いたかっただけなんだ」と擁護するのもよかった。そう、のび太は共感力が高いんですよ!)ところもいい。最近ののび太の「とってつけた優しさ描写」には違和感を感じていたので。

 それにちゃんと全員に見せ場があるのも好き。ジャイアンはお得意の歌で敵を撃退するし、スネ夫なんて足でちょんとやって凍らされたブリザーガを壊すというおいしい役所を持っていくしね。

 ただ、ニセドラえもんの件は正直必要なかったかなーって気はした。のびドラの友情の深さを表現したかったのでしょうが、あれなくても十分伝わったと思うよ。 

 

 

 

 そんなわけで、わたしは概ね満足の映画ドラえもんでした!来年はリメイクだとすると、おまけの海賊姿のドラえもんから察するにもしや…『南海大冒険』のリメイクなのか?

あの、吉川ひなのによる大事故オープニングと謎エンディング曲(意味不明なセリフあり)の南海大冒険なのか…⁈

【ドラえもん】ホットミルク【南海大冒険】 - niconico 

歌は下手だわ曲調も歌詞もドラえもんと合ってないわでもう最悪の主題歌ですよ(笑)。これを聞くと永ちゃんもSPEEDもましな主題歌に思えるから不思議。

 

あ、ちなみに本作の平井堅の主題歌は意外とよかったですよ!割りかし単純なメロディラインにシンプルに見えて新鮮なコード進行。思わずサビを口ずさんじゃいます。

 

 

キャノンレースーーのどかなワイルドスピード?父と娘の超速ドライブ!★★★★☆(4.5)

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あらすじ

離婚歴2回、スピード違反120回、自身のマスタングをこよなく愛し自動車修理店を営むロイは地元サーキットのチャンピオン。

 ある日ライバルレーサーのTTから勝負を持ちかけられたロイは、首都オスロから最北のノール岬までの公道レースを提案。多くの走り屋たちも参加し、前代未聞の公道レースがスタートする。しかしロイは、ひょんなことから元妻と暮らす娘ニーナを乗せることになってしまう。同じ頃、異変に気づいた警察官が、違反車両の一斉検挙に乗り出して…。果たして2200kmを走破し、勝利を手にするのは一体誰の車だ!?

 

 

 

 北欧「初」の本格カーレースムービーと謳われ、特別な許可を得てノルウェー中で公道ロケが敢行された本作。ノルウェーで大ヒットを記録し、続編の製作も決定しているとのこと。随分前に録画してあったのを忘れてて、やっと観ました〜。

 

 『ワイルドスピード』シリーズは最後まで通して一本観たこと一度もないのですが(苦笑)、空から車が降ってきたり、走ってる車から車にダイブしたり、ドッカンドッカン衝突して爆発したり、とにかくド派手なことやっている印象なので(適当)、そういうのに見慣れた人は本作程度のカースタントでは驚かないだろうし、むしろ物足りないかもしれません。ですが、美しい海岸線や豊かな森など、自然に囲まれた道(もしくは道無き道)を車が爆走する様は圧巻。都会的でない分、そのミスマッチがまた愉快なのです。景色を楽しむ、という意味ではレースムービーというよりロードムービーに近いと思う。

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警察の封鎖により、畑のど真ん中で走り屋たちは立ち往生してしまうが…!その対抗策も実にのどかなのです。

 

 物語も程よく力が抜けていて、肩ひじ張らずに楽しめる映画です。北部訛り揶揄(字幕が遊び過ぎてて酷い 笑)や、ノルウェー映画ではおなじみのスウェーデンディスりなどの小ネタも、ちょいちょいツボります。時間も93分と、サクッと観るのにちょうど良い。

 また、父娘和解モノとしても良くできてるし、父ロイの肩が外れやすいという設定が伏線として活きて娘と協力する終盤の展開は胸熱。

 それにこの、ニーナちゃんがまたかわいいんだな!

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ぽっちゃりとしたリアルな中学生。笑顔が素敵。ちょっとファザコン気味でパパの取り巻きの女たちに嫉妬しちゃうところが微笑ましい。でもだからって当てつけで車に細工しちゃダメよー。

 

  • 車が好き
  • 年頃の娘がいる

なんて人にオススメ。特に旧式のスポーツカー好きにはたまらんと思います。まぁわたしはどちらにも当てはまらないんですけどね…。

 

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車がいっぱいだー!! 

 

 

 

以下ネタバレ〜。

 

 

 

 

 

 まずは主要レースカー紹介。

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主人公ロイが乗るのは黄色いマスタング。愛称の「 小さな黄色」の由来は娘ニーナが生まれたばかりの時に黄疸が強かったことから。当初は助手席に乗りたがるニーナを乗車拒否する(制限速度オーバーするわけで危険だし当然と言えば当然)。

 

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ロイを必要以上に敵視するTTはトヨタGT86。無駄にドリフトしたがる。いちいち「俺の方が先!」と言いたがる。…なんかかわいい。

 

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ロイのセクシーな恋人、シルヴィアは青のマスタング。ナビ役に金髪美女を助手席に乗せているのでそっちのフラグかと思ったけどそんなことなかった。

 

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 ナイト2000としてもおなじみのトランザムに乗るのは難病であるシュライナー病(Google検索なし)だと言い張るニーケンバックとその友人ルイとルイの息子。ニーケンバックは余命僅かだから美しい自然を最後に見たい&一度は一位になってみたいという思いがあり、助手席に乗り込む。ちなみに、彼らがふて腐れていたニーナちゃんを乗せたことがきっかけで、ロイは娘と爆走ドライブをすることになる。

 途中でフロントガラスが割れるし、フェリーへダイビング乗船するしで、実は一番タフな役回りをしてました。

 

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 また、警察官も地元のヤンキーの車を押収して走り屋を追う!爆音が鳴るカーステレオはアプリ式だから止められないため、電話は外でかけます(笑)。

 この警察官役の人、無駄にカッコよかったなぁ。走り屋のことは全然捕まえられないんで、いい所なしだったんだけどね。

 

 スタート時には数十台あったレースカーも、クラッシュしたり、警察に捕まったりしてどんどん減っていく。そんな中、ニーナがナッツアレルギーを発症したり(ロイが娘のアレルギーを忘れていたため)、ニーナがロイの車に細工したことを白状したりして、親子仲は一時険悪になりつつも、ロイとニーナはレースを通して少しずつ距離が近づいていく。

 ニーナの助言(というか無茶振り?)通りオフロードを突っ切ってトップ集団に追いついたり、肩を痛めてギアを扱えなくなってしまったロイに代わりニーナがギアを取ったり…と、二人が協力しながら(そして実に楽しそうに)車に乗っている様子はとても微笑ましかったです。車好きの人は娘とのこんな風に楽しくドライブしたいもんなのかもなぁ。ここまではちゃめちゃなのは無理としても。

 

 さて、レースの方はTTとロイのデッドヒート。しかし間も無くゴールというところでニーケンバックが息を引き取ってしまう。それを知ったロイが身を呈してTTのGT86を押さえることでルイのトランザムに勝ちを譲り、レースは終了。納得した様子のTT、「俺には宝物がいる」とロイはニーナを抱き寄せ、なんだか丸く収まったムード。

 警察車両が迫る中、レースに勝ったルイは、「葬い」としてニーケンバックを乗せたままトランザムを岬の崖からダイブさせた…けど、実は生きていたニーケンバックが目を覚まし「えぇっ!?」となってエンドロールでした(笑)。いろんな意味でびっくり&爆笑。最後まで楽しませてもらいました。

 

  畑での道路封鎖をトラクターで収穫(笑)しながら道を作って突破する件とか、フェリーから降りる時の無理矢理感とか、思わず声をあげて笑ってしまいました。何にも知らないヒッチハイカーがルイの車に乗っちゃって「無理〜!」ってなるのもおかしかったです。あと、訛りのひどいヘリ操縦士とかキャラと髭の濃い地元警官とかも良かったな〜。

続編、日本でも公開されるのかな?このノリのまま行ってくれるならちょっと観てみたいかな。

 

 

元ネタはこれなんでしょうけど、これ程のドラマチックさや(キャスト陣の)派手さはないです。

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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーズーースターダストよ永遠に…フォースは我と共にあり!★★★★★(5.0)

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あらすじ

 遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

 銀河全体を手中に治めんとする銀河帝国軍は、兵器要塞デス・スターを完成させるべく、カイバークリスタルの研究者である科学者ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)を捕らえる。ゲイレンの娘ジンは、母の死を目の前にしながらも難を逃れ、反乱軍の戦士ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)により救い出される。数年後、孤高の女戦士へと成長したジン(フェリシティ・ジョーンズ)は、反乱軍によりある任務を依頼される。それは、戦場で生き別れたソウに会い、父が開発に携わったデス・スターの情報を得ること。戦争に生き、反乱にさえ懐疑的なジンだったが、父との再会という望みを胸に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)と共に惑星ジェダへと旅立つ…。

 

 

 

 

 ご存知『スター・ウォーズ』のスピンオフ。エピソード4の前日譚(オープニングの10分前まで)であり、デス・スター設計図を奪取した名もなき戦士たちの活躍を描いています。やっとこさ観てきました。

 

 ちなみに、わたしとスターウォーズの距離感は「子どもの頃に家族で親しんだ」程度です。好きなキャラはハン・ソロとイウォーク族…という点で諸々お察しください(笑)。

そんな程度の思い入れしかないわたしが今作をどう観たかと言うと…

 

  

泣いた!!めちゃくちゃ泣きましたよぉぉお!!!

 

 

 いやー、本作観た後すぐ家に帰ってEP4見返しましたけどね、もうね、オープニングクロールの時点でローグワンの勇姿を思い出して泣けるし、デス・スター破壊の瞬間の高揚が5割り増しになりました。

 

 まず、何がいいって、本作の主人公たちは特別な能力=「フォース」を持たないいわば凡人なんですよ。選ばれた人間では決してない。そこがいい。ルークも『フォースの覚醒』のレイも、「選ばれた人間」特有のキラキラ感があって(それはそれでいいんだけど)、いかにも「陽」に寄りすぎてたんですが、それに比べてこの『ローグ・ワン』の面々のダーティーさよ…。

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もうなんか、佇まいが暗いのである。

 彼らが「自身の正義」を貫くために闘う姿は否が応でも胸を打つ。

 そんな、本家では日の目を見ることのなかった人たちにスポットが当てられていたことに少なからず感動しました。…悪役であるオーソン・クレニックでさえ、下手したらベイダーのフォースグリップでお陀仏しかねない小物感あるし(笑)。

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こんな決めポーズしてるけど、「使えない部下と手柄を横取りしようとする上司に悩まされ、CEOからも蔑ろにされてる」…という報われない中間管理職の悲哀が漂う。

 

 そして、ジンとゲイレンの親子ドラマもぐっと来た。悲し過ぎる再会のシーンはEP6の「ルークとベイダー」のやりとりを彷彿とさせましたしね…。パパは我らがマッツ!素敵すぎました。

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こんなパパだったら100%ファザコンになる自信ある。

 さっそくわたしも彼にならい、この間生まれたばかりの我が子を「わたしのスターダスト☆」と呼んでいますけど、何か問題でも?(大アリです)

 

 それから、これは「戦争」の映画でもあります。スターウォーズの「ウォーズ」が「戦争」という意味だったと改めて気づかせてもらいました。被害を受けるのは常に市井の人々であるという戦禍の非情さ、善悪の関係なしに結局は人殺しに変わりはないという戦いの虚しさ…などなど、これまでのSWでは「陽」しか描かれなかった部分の「陰」の部分にフォーカスしているのです。戦闘シーンも見応え十分で、序盤のゲリラ市街戦や中盤の奇襲攻撃、ラストの地上戦&空中戦と、画的にも盛り上がります。

 

 これは選ばれた人間の物語ではない。運命でも宿命でもなく、自分の意思で突き進んでいった名もなき者たちの話。言うなれば「信念」の物語なんですね。戦争は常に「大義」が物を言います。「平和のため」だとか「自由のため」だとか。でも、必要なのはそんな実感のない大義名分じゃない。「何を」信じるのか。「誰を」信じるのか。そのためならば命をかけても構わないと思えるもの。それが、「希望」となる。

  

 そんなわけで、わたしは、昨年の『フォースの覚醒』よりも断然こちらの方が面白かったです。おそらくもっとスターウォーズに思い入れのある方は、より一層感動するのではないでしょうか。

 

 

 

以下ネタバレ!!

しかも観ていない人にはなんのこっちゃよくわからない書き方をしているので未鑑賞の人は要チューイ!

スター・ウォーズ ぬいぐるみ Lサイズ チューバッカ 全長 約58cm


 

 

 

 

 

 

愛おしすぎるキャラクターたち 

 とにかく、登場人物たちがみんな愛おしすぎるんですよ。ツンデレなジン、影のあるキャシアンにKYロボットK。この三人の立ち位置のバランスがトリオ漫才みたいなんですよね。ジンの行動にボケるKをキャシが突っ込む、みたいな。「彼女ブラスター持ってるよ」の件とかね。

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BB8が幼児のかわいさなら、自由すぎる発言を繰り返すKはおじいちゃん系のかわいさかと思います。 

 トルーパーに囲まれた時に、捕虜を捕まえたふりしてキャシアンを思いっきりしばいていたのを見ると、信頼しているとはいえ日頃の鬱憤が溜まっているのかも…ブラスターもらえないから(笑)?でもでも、こんなかわいいのに最期は漢気溢れていてね…登場人物の中で一番ひどい殺され方をするんだよ(泣)。

 

 そしてわたしが特に好きだったのは元帝国軍パイロットのボーディー。

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 命からがら帝国から脱走したのにキモいタコ触手にあー!されちゃうのとか不憫(笑)だし、腕力より知力で勝負するタイプの人なのもいい。「自分の正義」のために奮闘し、死に際はやっぱりじーんときました。ジン率いる即席部隊を「ローグワン」と名付けたところも素敵。

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 「俺たちはローグ…ローグ・ワンだ!」とっさとは言えいいネーミングセンスしとるやん。この「ローグ(はぐれ者)」というコールサインが後の反乱軍にも引き継がれている、という設定がまた最高じゃないですか。

 

 そして、本作のベストカップル賞、チアルート&ベイズ

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孫悟空三蔵法師とか、弁慶と義経みたいなコンビ感がある。

 接近戦のチアルート、銃火器ベイズと戦い方も正反対で、互いに補い合っているのもいい。

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ここのドニーさん、めちゃくちゃかっこええ。

 二人が信頼し合っているのがよくわかるやり取りも素敵で、ベイズ「一人で行くのか?」チア「一人ではない、お前がいる!」…の件とかもう最高でしょ!

 あとどうでもいいけど、ベイズは赤い甲冑のせいで途中から真田丸の作兵衛に見えた…。

とにかく、二人のイチャイチャをずっと見ていたかった…!

 

 そもそもSWはキャラ萌え映画としての側面があるので、登場人物たちを愛せるかどうかがとても大事だとわたしは思っています。そういう意味でも本作は上出来。だからこそ彼らの続きが見られないというのがつらすぎる…。

 今回、冒頭の黄色い文字でこれまでのいきさつがテキストで流れるオープニングクロールがないんですね。最初はあれ?と思ったのですが、最後まで観ると「そうか…」と。チーム「ローグワン」は、最終的に全滅してしまうのですから、彼らの物語はこれでおしまいなわけです。オープニングがないのは、きっと本家SWの「スピンオフ」だからという理由ではなく、わたしは「この物語には始まりも続きもない、これで終わりですよ」という意味なのだろうと思いました。

もうね、みんな死んじゃうんだなとわかってからは、一人また一人と命を落として行く様を見ているのが辛くて辛くて…ラスト20分は涙なしでは見られないですよ。

 

 彼らは「ならず者」というより根無し草のような存在で、後ろ盾もなく、故郷も家族も全て失い、残されているものは何もないんですよ。愛する者も、信じられるものもなく、自らの行いに疑問を持ちながらも、ただただ戦乱に身をやつすのみだったわけです。
そんな彼らが一縷の望み、望み薄な希望のために命を散らして行く…その姿に涙しない人がいるだろうか?いや、いるはずない!!  

 

 ジンは父を信じ、キャシアンはジンを信じた。チアルートはフォースを信じ、ベイズはチアルートを信じた。そして、自分の信じるもののために闘おうとする「ローグ・ワン」を、信じた人たちがいた。名もなき人々の「信念」が身を結び、「新たなる希望」へと繋がっていったのだと思うと感慨深いものがあります。 

 

  

戦争の闇…反乱軍も「正義」ではない

 SW世界に触れている者にとって、帝国・シス=悪であり、反乱軍・ジェダイ=善という二元論が当然であります。けれど、本作の反乱軍は善一辺倒ではないんです。反乱軍のしていることが必ずしも「正義」ではない。大義の前には「不正」も存在する。戦争の中においてみればそれは当然のことですよね。序盤にキャシアンが内通者と思しき人物を口封じ&足手まといになるからと躊躇なく銃殺した段階で「え!?」ってなりましたもん。キャシアンはずっと反乱軍の中で暗殺や諜報活動など、日陰な仕事をさせられていたというわけですが、この反乱軍の負の部分を描いているというところにも好感を持ちました。

 

また、フォレスト・ウィテカー演じるソウ・ゲレラに関して言えば、「過激派」として同じ反乱軍からも距離を置かれているのですが、この人の行動、完全にPTSDを発症した退役軍人ですよね。繰り返された戦闘で、心身ともにぼろぼろ。裏切りやひどい拷問にあったことで、娘同然だったはずのジンにも「これは罠か?」と言ってしまう悲しさ。 この人も戦争の被害者なのだなぁと感じてしまいました。

 

それから、大事なところで決断できない反乱軍の会議は、民主主義の悪いところをいやらしく指摘してましたね。戦争に民主主義は要らないと言うことか…?

 

コアなファンへのサービスも充実

  また、本作でもSW好きが喜びそうな小ネタも満載で、惑星ジェダでジンが絡まれる二人組はEP4でオビ=ワンに腕を切り落とされるチンピラ、ポンダとコーネリアスだし、ウェッジ・アンティリーズがオーガナ議員に呼ばれる形で名前だけ登場したりもします。オーガナとモン・モスマとの会話には名前こそ出てきませんが、オビ=ワンと思しき人物について語られるし、もちろんR2とC3POカメオ出演もあり。

 そして、公開前から話題になっていた「ゴースト」の参戦!

ゴースト・チームがまさかの参戦!?『ローグ・ワン』の海外CMから『反乱者たち』の隠し要素が発見! | ORIVERcinema

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「ゴースト」はアニメ『反乱者たち』で主人公エズラたちが乗っている宇宙戦です。『反乱者たち』は去年子どもとハマってよく観ていたので、これは嬉しかったですね。…そういえばエズラも両親を帝国に連れていかれて、やさぐれた幼少期を過ごしていたところをケイナンに救われてる。この経緯は本作のジンと被る気がしますね。

他にも『反乱者たち』ネタは多々あった模様です!チョッパー、気づかなかったー。

ローグワンにこんなにも登場してた"反乱者たち" - ジョニーリンゴ

 

 また、出てくる惑星もそれぞれに個性的で、砂漠の広がる(タトゥイーンやジャクーを思わせる)惑星ジェダはその名前からもジェダイとの繋がりが指摘され、砂に埋もれたジェダイナイトを模したと思しき石像まで出てくる。

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カイバークリスタル関連の土地のようなので、ジェダイ寺院や修練場か何かの跡地があるのでしょう。 住んでいる人も東洋人のような顔付きをしており、市場の様子も何となくエキゾチックであります。
 他にも、ジンとゲイレンが暮らしていた黒い土と緑に覆われた惑星ラ・ムー、雨の降りしきる岩山の惑星イードゥなどは、これまでのSWの惑星を彷彿とさせながら、新しさもありました。特に最終戦場となるスカリフは南国のリゾートのよいな白い砂と青い海が広がる惑星で、なかなかに新鮮。そんな朗らかで穏やかそうな土地で禍々しい戦闘が繰り広げられるのも、なんとも皮肉ではあります。

 ベイダーの家(?って言っていいのか)惑星ムスタファーも出てきましたね。

 

 

ここまできたCG合成の妙!

そしてこれは触れておかねばなるまい、ウィルハフ・モフ・ターキンとレイア姫の登場!別人が演じている顔にCG合成を施したとのことですが、そのあまりの自然さに驚きました。普通の人の演技と変わらず、まったく違和感ありませんでしたね。

最後の最後にドヤ顔で登場するレイア姫も、あんな堂々と正面から映るとは思わず。中の人でもあるキャリー・フィッシャーさんの訃報の後に観ただけに、余計感慨深いものがあり。ただあんなに清々しい表情で「希望です」とか言われちゃうとね…。「たくさん人死んでるんだからもうちょっと悲しめよ…」と思ったりもしたんですが、まぁこの人は故郷の星を爆破されても「悲しんでいる暇はありません」とかしれっと言えちゃう人なのでね、まぁいいのかも(笑)。

 それにしても今後、この技術が主流になったらたとえ歳を取ったとしても最悪死んだとしても映画に出続けられるということにもなり、末恐ろしくも思えますな…。

 

 

  

 そんなわけで、SWの世界をしっかりと引き継ぎながらも新しい要素も盛り込んだ、まさしく「もうひとつのスターウォーズ」でした!

 他にも「ラスト10分のベイダー無双と設計図バトンリレーの緊迫感!」とか「イードゥでの奇襲が伝達不足で失敗するリアル…」とか「モフモフ担当のモロフが好き!」とか「スター・デストロイヤーがEP4並みのプラモ感が溢れてて素敵!」とか、いろいろ書きたいことはありますが、とりあえずおしまいにします。

 また再鑑賞したり、Blu-rayが発売されたりしたら追記するかも〜。

 

 

ひつじ村の兄弟ーータイトル&ジャケットから連想するようなほのぼの系でないことは確か。★★★☆(3.8)

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あらすじ 

アイスランドの山間の村で牧羊をして生活しているキディーとグミーの老兄弟。二人は隣り合って暮らしているが、40年もの間口を聞いていないほどの不仲である。ある日、キディーの羊が伝染病に侵されていることが発覚し、村の羊全てを殺処分しなければならなくなり…。

 

 

 

 

 

動物の中で一番何が好きかと聞かれたら、わたしは断然、羊です。もふもふして暖かそうだし、それからね、毛を刈られた後の心許なさが非常に愛らしいんですよ!

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Google先生で「羊 毛刈り」で画像検索すれば幸せになれると思うよ。

 

そんな「ひつじ」の「村」の兄弟の話なのだからきっと、のどかでほのぼのとした映画だろうと思って観てみたら…全然のどかじゃなかった!!

描かれていたのは地方の畜産業を襲う悲劇であり、それに抗おうとする人の狂気ともとれる選択でした。

そして、映画のもう一つの主役は、アイスランドの荘厳な大自然。人間の営みなど興味ないとでも言うかのような容赦のなさで、羊と老兄弟に立ちふさがります。けれどもその容赦ない自然があってこそ、過酷だけれども美しい、胸を打つラストシーンへと繋がっていくのだろうと思います。

 

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寒々しく「ザ・自然」(ダイソーか 笑)と言いたくなるような風景が広がる。

…さて、羊たちの運命やいかに?

 

 

 

以下ネタバレ!

 

 

 

 

 

 

「羊=生活」の村を襲う悲劇

さて、映画の主役であるおじいちゃん兄弟ですが、めちゃくちゃ仲悪いです。会話はシープドッグに手紙を咥えさせて伝言をやりとりする…って伝書鳩か(笑)!このおじいちゃん二人(特に兄の方)のツン具合に萌えること必至。

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犬が咥えてきた手紙を「知らん」って投げやるキディー…かわいい…。

終始キュンとしちゃったわたしはおかしいですか(笑)。

 

そんな二人は、ともに代々の土地で牧羊を営んでいるのですが、その羊の質を競い合っています。けれどいつも勝つのは兄の方…。

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品評会で1位になりほくほく顔の兄キディー。口は悪いし酒好きで粗暴なところがあるけど牧羊に関してはみんなから一目置かれている。

 

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兄の羊の方が品評会で評価されてへこむ弟グミー。万年2位止まりのようです。

 

グミーは品評会で一番となった兄キディーの羊をこっそり見に行きます。そこである異変に気付く。キディーの羊に致命的な伝染病の兆候を見つけてしまったのです。

まさか、と思いながらも念のため保健所に通報するグミー。キディーは弟のその行動は自分への嫌がらせだろうと思って取り合わない。

けれど検査の結果、残念ながらキディーの羊は伝染病に侵されていると判明。それはつまり、村の全ての羊が殺処分されることを意味していた…。

 

ここで重要になるのは、この村では牧羊以外の産業がない、ということ。つまり殺処分=廃業=仕事がない、ってことなんです。

酪農家にしてみれば、殺処分というのは、手塩にかけた家畜を殺すと言う苦しみと仕事を失うという二重の苦しみを味合わなければならない。結果的に、今回の殺処分を機に村での生活を捨て、町へ出て行く人も現れ、「ひつじ村」は存続の危機に瀕してしまうのです。

 

そしてもう一つ、この村で飼われていた羊はアイスランディックシープというアイスランドで古くから伝統的に飼われている品種の羊であるということ。この羊は世界でも最も古い純粋な羊の品種で、羊毛愛好家の間では特に知られている羊なんだとか。ある意味アイスランドの酪農家にとっては、誇りのような存在の羊。つまり、ただの羊ではだめで、この羊でなくては意味がないわけです。だからこそキディーは頑なに殺処分に反対するんですね。

 

 

 

グミーの行動は愛か?狂気か?兄弟の和解は吹雪と共に…

さて、兄キディーが強硬な手段で殺処分を拒む一方、弟グミーは保健所の指導に従って殺処分を実行していきます。けれど、実は地下室に数匹の羊を殺さずにかくまい、秘密裏に育てていたのです。

それを知ったキディーは…

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男をみせるぜ!

地下室の羊に気づいた保健所の役人を倒し、羊を放牧させるため、いがみ合っていた弟と協力することにするのです。

 

これ、普通に考えたら大変なことですよね。鳥インフルエンザに罹っているかもしれない鶏を放し飼いにするのと意味合いとしては同じなんじゃないかと思うんですよ。その行動がどんな結果をもたらす可能性があるか、考えればわかることなんです。それでも、彼らはこの選択をした。

これを羊への愛情故と見るか、じいさんの狂った行動と見るか…。

 

しかし激しい吹雪に襲われ、羊を見失ってしまった二人。しかも猛吹雪のせいで、このままでは命の危険さえある。

積雪に穴を掘ったグミーは、その中で互いの服を脱ぎ、抱き合う。「大丈夫、大丈夫」と唱えながら雪の中で体を温め合う兄弟が今作のラストカットです。

文字通り、裸の付き合いで和解を果たした老兄弟。この後、彼らと羊にどんな運命が待ち受けるかはわかりません。

でも、それでも、容赦ない自然の中で、人は無力に生きていかなければならないのです。

 

 

最後にはやはり、おじいちゃん萌え要素について語っておかねばなるまい(笑)。前述のツン具合やラストの抱き合いはもちろんのこと。

グミーが、酒に酔って外で寝て凍死寸前のキディーを、小さいショベルカー(?)で掬いあげて病院に捨て置いたり、お風呂に乱雑にぶち込んだりするところとかも面白かったなー。

「やれやれ、兄貴には世話が焼けるぜ…」と言った顔しながらも程よい距離感で面倒を見てあげるグミーがなんとも良い。

 

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あと、バイ2ケツね。…かわいい。

 

 

 

最近のアイスランド映画ではこちらも愉快な映画でした。こちらは馬が主役。無骨な大地を駆け行く馬の美しさはなんたるや。

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2016年に観た新作映画ベストテンと私的なおしらせ

みなさま、あけましておめでとうございます。

今年も本ブログをどうぞよろしくお願いいたします!

 

さて、本当は2016年中にアップしたかったベストテン、いろいろ事情があって結果的に年が明けしまった…。

そもそも新作映画をそんなにたくさん観られてないこともあり、絶対数が少ないのでなんの参考にもならないと思いますが、昨年一年間のわたし自身の総括という意味も込めて発表しておこうかなと思います。

 

 

2016年公開映画個人的ベストテン

 

1位 この世界の片隅に

 

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2016年のベスト」と考えると、やはりこれかな、と。作品が素晴らしかったことはもちろんなのですが、この映画をとりまく状況がまた映画的で面白かったと思うのですよ。

批評家が軒並み大絶賛する中で、だんまりを決め込んだマスコミ界。SNS口コミによるムーブメント、上映館数の拡大。芸能界と事務所の問題なんて、映画を観る側にとってはどうでも良いことなんですが、結果的にタイミングよく2016年を象徴してしまったように思えます。

けれどもそんな考えようによっては多分にマイナスな要素をぶっ壊すくらい、作品そのものに強いメッセージがあった。作り手の「良いものを作ろう」とする情熱が素直に表れた映画でした。だからこそ多くの人に支持されたのだと思います。

観賞後の劇場内に溢れた温かな空気感が、わたしにはとても感動的でした。複数の人と同じ思いを共有したと実感できる素敵な映画体験ができました。図らずも祖母を思い出させてくれたことにも感謝したい。

 

 

2位 シン・ゴジラ

 

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こちらも2016年を代表する一作。 地雷案件ともなりかねない題材を見事な形で提示してみせた。第2形態が現れた時の驚きといったら!期待の斜め上を行ってくれた喜びと感激。

ある意味クセの強い映画でもあるのですが、不思議と病みつきになる。言うなれば納豆映画ですな。だから苦手な人はとことん苦手なのも納得。

ただ、これでゴジラデビューした人たちは過去のゴジラ作品観たら「え!?」ってなるだろうな…。

個人的に、歴代ゴジラ映画の中では三本の指に入ると思います。もちろん1位は「ゴジラVSメカゴジラ」だっ!(笑)

 

 

3位 ヒメアノ〜ル 

 

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個人的な思い入れでいったら実質1位かもしんない。絵面の衝撃度もさることながら、森田剛の鬼気迫る演技、まさかのラストシーンの号泣と、まさに魂が揺さぶられた映画でした。

 

 

4位 神様メール 

 

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キュートでありながら辛辣、真面目に見えてクレイジー。 設定も展開もおかしなことだらけなのに不思議と観賞後は温かい気持ちになります。そして!主人公エア役の女の子のかわいさよ!

 

 

5位 ファインディング・ドリー

 

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子どもがいる人なら、ドリーの両親のとった行動にはぐっとくるはず。「子どもを信じること、信じ続けること」が、本当の愛なんだなぁ。

 

 

6位 アイアムアヒーロー

 

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エンタメ邦画の新たな幕開けを見た気がしましたね。観てる間ずっとワクワクしてました。2.5枚目俳優・大泉洋主演作に新たな傑作が加わりました。

 

 

7位 チェブラーシカ動物園へ行く

 

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チェブラーシカが動いているのを見ているだけでもう楽しかった。子どもと二人、ユーロで観られたのもいい思い出です。

 

 

8位 永い言い訳

 

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観た直後はそこまででもなかったんだけど、しばらくしてからじわじわきましたねー。ダメ人間再生映画としても、疑似家族映画としても、夫婦映画としても、とてもよく出来ていたと思います。それにしても、深津絵里の存在感は並みじゃないね。

 

 

9位 マジカル・ガール

 

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映画としての「いやらしさ」が抜群でした。後味は悪いし、胸の奥がザワザワするし、わたしが嫌いな展開(子どもがつらい目に合う)なのだけれど、けれども!映画的にとても面白かった!

 

  

10位 傲慢と偏見とゾンビ

 

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これはアイデアの勝利みたいなところはありましたね。 今作に続いて文芸ゾンビ路線が活発になるかと思ったんですが…そんなことはなかったな(笑)。とにかく見た目のインパクトが半端なかったのでランクイン。

 

 

 

刺さったDVDベスト3!

そして、個人的に非常に面白かった新作以外のDVD3作品。かなり偏りあり!

  

1位 リザとキツネと恋する死者たち

 

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もう文句なしにコレ。2016年に観た映画全部の中でもぶっちぎりに1位です。本当に久々にドンピシャ!とハマりました。すっごい好き。

 

 

2位 探検隊の栄光

 

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これは掘り出し物感あったな。全然期待してなかったから逆に楽しめたのかも。とにかく演者がみんな楽しそう!そして本当にばかはかしい!つまり、最高だ!!

 

 

3位 ホワイト・ゴッド/少女と犬の狂詩曲(ラプソディー)

  

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犬映画に新たな傑作が誕生しました。犬!犬!さらに犬!怒涛の犬ラッシュ。みんな、ペットは大事にしようね。(小並感)

 

 

最後に 

2016年はその前の年に比べて映画館にもちょくちょく足を運べたので楽しい一年でした。子どもとも何度か映画館に行ったのも嬉しい思い出です。

とはいえ観られなかった映画の方が多いのでね、今年はレンタルが楽しみな作品がたくさんありますね。

 

さて、私事で大変恐縮ですが、先週、第二子を出産いたしました。いやはや、無事一仕事終えるとことができて一安心。久々の新生児にあたふたしております(笑)。

しばらくは新作映画を観る時間は減りそうですが、それでも、ブログは思いついた時に更新していきますので、お時間ありましたらまたお読みいただけましたら嬉しいです! 

 

今年も素敵な映画にたくさん出会えますように!

 

 

 

 

箱入り息子の恋ーー星野源と夏帆を愛でる映画です!(キリッ)★★★(3.0)

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あらすじ

市役所で働く天雫健太郎(星野源)は真面目で几帳面、趣味は貯金という35歳。人との付き合いを極力避け、仕事が終われば自宅に直行、休みの日は部屋にこもりっきり、もちろんこれまでに恋人がいたことなど一度もない…。そんな息子の様子に見兼ねた両親(平泉成・森山良子)は親による婚活パーティーに出席する。けれどもあまりに魅力に欠けるプロフィールのためか、声をかけてくれたのは今井家の両親(大杉漣黒木瞳)一組だけだった。

そんなこととはつゆ知らず、ある日健太郎は夕立に降られた美女(夏帆)に傘を貸す。実はその美女こそ、今井家の娘・奈穂子だった。お見合いの席で再会を果たした二人。そこで健太郎は、奈穂子が全盲であると知らされ…。

 

 

 

 

 

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」通称「逃げ恥」にハマり、今ではもうすっかり星野源のとりこのわたくし(笑)。いやーついこの間まで「つうかこの人なんでそんなに人気者なの?」と彼の魅力がさっぱりわからず鬼スルーしていたのに、今じゃ毎週ラジオを聞き、CDを聞き、出演作をチェックしたくなるくらいのハマりよう。惰性で見ていた真田丸も最後は秀忠寄りに見ちゃってたって言うね(笑)。

もう今の気分は、星野源サイコーウェーイ!!である。

 

そもそも逃げ恥を見るきっかけになったのはアバウト男さんのブログ。

 

 

www.aboutman7.com

 

多分これ読まなかったらおそらくこのドラマも見なかったし、星野源の魅力に気づくこともなかったろうなぁ…アバウト男さんには感謝です。

 

そんな星野源の初主演作である今作。この手のラブストーリー邦画はどうにも苦手で、わたしの中の「絶対観ることはない映画フォルダ」に入っており、劇場公開中はもちろん、レンタルが始まり、ケーブルテレビなどでかかっても、

盲目の美女と童貞の恋〜?はぁ〜?そんなん誰が見んの〜?

…って鼻ほじりながらガン無視ガンスルーしておったのでごさいます。

 

でまぁつい最近になって、星野源目当てで観てみたんですがね…うん、これがまた、いい意味でも悪い意味でも予想外でした。

 

 

 

 

以下ネタバレしています。 

 

 

 

 

 

 

 

今作の魅力は主演の二人!それ以外は…。

星野源演じる健太郎は、職場のデスクの鉛筆一本に至るまで寸分の狂いなく整理整頓しており、手洗いも入念に行うという潔癖症気味な男性。そして表情や動きがちょっとキモい(笑)という、こじらせ童貞を過剰にデフォルメしているキャラクターなんですね。そして夏帆演じる奈穂子も、これまた儚げで透明感があって、「盲目の美少女」というステレオタイプから最後まで逸脱することはない。

どちらも「こんな奴いねーだろ!」ってキャラなんですが、主演の二人がとても活き活きと演じているので、そこは違和感はありつつもフィクションとして許容できる範囲。

そんな二人がぎこちなくも距離を縮めて行く様は微笑ましく、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。

吉野家で奈穂子が左利きと知ってこっそり右側に席を移動するところとか、初チューで眼鏡が邪魔だと気づいて、デートにコンタクトして行くところとか…かわいい、かわいいぞ健太郎。

奈穂子は奈穂子で、吉牛行きたい、ラブホ行きたい、となかなかぐいぐい来る系で天使な見た目とは裏腹に積極的…って男の夢の具現か!そしてやはり声を大にして言いたいのは、夏帆ちゃんの裸体の背中の美しさ!それから二人が初めて出会うシーンでの夏帆ちゃんの、虚ろなようでいて射抜くような目線の演技がとてもよかった。あんな風に見つめられて恋に落ちない男なんていないだろ!いやー、いい。いいよ奈穂子。

奈穂子の目が見えないという障害が二人とっては「恋の障害」とならず、むしろ二人を強く結びつけるものになっているというのがまた、この二人を愛しく思えるポイント。自然と彼らの恋を応援したくなります。

 

ただ、この「盲目」という観点において、監督や制作陣がそこまで重きを置いていたかどうかは疑問なところ。第三者がそれを指摘することはないし、奈穂子側にもそれ故の葛藤が描かれることも、苦労について語られることもないんです。

要は「盲目である」ことが、「親が結婚を反対する」ことの理由づけとして、または「恋は盲目である」ということの暗喩としてとしか機能していない(ように見える)のは今作の最大の欠点だろうと思います。

もし、見合いの席で健太郎が言ったような「見えないからこそ見えているものがある」の表現手段としてのものなのだとしたらあまりに陳腐すぎるし、その程度のことを言いたいがためにハンディキャップを持つキャラクターを出したんだとしたら、それはさすがにちょっとどうなのかと思ったり。

 

 

シリアスかコメディか、どっちのスタンスで観たらいいのかわからん。

まぁ前半は割と真っ当な(?)ラブストーリーなのですが、後半になると次第におかしな方向へ。

いや、前半にも「これ笑いどころなのかな…?」みたいな判断に困るシーンが度々あるんだけど(もちろん普通にクスっと笑えるシーンもある)、「あれ、これって笑っていいところ?それとも真面目に観るところ?」ってだんだんわからなくなっていくんですよね…。特に終盤の展開は笑うに笑えないというか、むしろ「どうしよう…」って気持ちで観てましたね。

この辺りのアンバランスさが今作の良さでもあるのかもしれませんが、わたしは正直ついて行けなかったです(苦笑)。

 

いろいろあって互いの親から交際を反対され、引き離された二人。それでも互いを思う気持ちは募るばかり…。意を決し、これまで無遅刻無欠席だった仕事を早退して健太郎は奈穂子の家へと走り出す。

必死の形相でベランダをよじ登り、再会を果たす二人。奈穂子は健太郎を招き入れ、二人は肉体的に結ばれ…ようとするのですがそこへ奈穂子両親が闖入。健太郎は父親にボコられ、勢いあまって素っ裸のままベランダから転落…。大怪我を負って、入院生活を送ることになった健太郎は点字で奈穂子に手紙を書きます。奈穂子はその手紙を読みながら嬉しそうに微笑んで、映画は終わります。

わたしはこの終わり方(手紙という恋の原点回帰という着地)はとてもきれいだと思ったし、わたしはふと、二人のウェディング姿が頭に浮かんだんですね。おそらく、映画を観ていた人が高確率で期待するだろうその姿を、これ見よがしに映像で見せずに、暗に想像させるに留めたところに好感を持ちました。

ただそれまでがな…。「ベランダをよじ登る→蛙の声真似」の謎感もあり、いや、そこはまず奈穂子とやる前に父親に面と向かって許しを請うのが筋じゃないの?と思ったんだけど、童貞ラブコメとしてならあの流れはありだったんすかねー(1度目はEDだった健太郎が2度目では勃って「やった!」と喜ぶのはよかったですけど)。

健太郎が2度にわたり(童貞を捨てようと試みる度に)大怪我を負う=「恋をすれば傷だらけになる」ってことなのだろうし、30代の童貞が10代の童貞みたいなことをしちゃったらそれはもう大事故になるよ、って話なのかなぁとも考えれば愉快に思えなくもなかったり…。まぁそこは好みなのでしょうなぁ。

 

 

親が障害、という時代錯誤感。

前述の通り、奈穂子の目が見えないことは二人の恋を阻むものではない。じゃあ二人の恋の障害は何かと言ったら、互いの親なんですね。

奈穂子父はもともと健太郎を快く思っていないし(「役所勤めで昇進もしていないのは向上心がないからだ」)、健太郎が奈穂子をかばって交通事故に遭ってしまったことで、健太郎母も奈穂子を遠ざけようとする。実はこの父親と母親、「子どものため」と言いながら、実際はその行動が子どもをだめにしていると気づいていない。子離れできていない、というか、子どもを手放したくない親。「親が結婚の障害になる」なんて話、今時普通の映画じゃやらないですよ。だからこそ、劇中で直接和解がなされた描写がなかったのは少し残念でしたね。

ある種母性の暴走を体現したような森山良子のセリフ(「(奈穂子の失明の原因は)遺伝性のものですか?」とか「触らないで。…聞こえなかった?あなた、耳まで悪くなったの?」とか)にはぞっとさせられましたけど。

 

 

他にも謎なところがいくつか。

健太郎が事故にあった時に奈穂子父が「慰謝料や治療費はこちらが持とう」とか言ってたんだけど、いやいや、お金払うのはあんたらじゃなくて車運転してた人なのでは?

あと、健太郎が初お見合いの時に奈穂子父に意見するのも、「人の目を見て話せない」って言ってる人が初対面の人にこんな事言えるかな?とキャラ設定が序盤からブレているように思えて気になりました(その後叫びながら部屋をめちゃくちゃにするのも…あれ必要だった?)。

それからわたしはそもそも「男を叫ばせながら女の元へ走らせる」って演出が好きではなくて。あえて走らせる=その非効率性から愛情の深さと必死さを表しているのもわかるし、ある種の比喩でありファンタジーのラインにあるとも理解しているんだけどね。でもつい「いや、そこはタクシーでもいいっしょ」と冷めた目で見ちゃう…「そんなこと言うお前にラブ系映画を語る資格なし!」と言われたらそれまでですのでこの辺りでやめておきます(汗)。

 

というわけで、わたしは映画的には好みではなかったですが、星野源夏帆を愛でるには最高の映画でした。豪華出演者の方々(平泉成はどこまでいっても平泉成。)は抜群の安定感でそこは安心して観られる映画だと思います(ヤリマン呼ばわりされちゃう同僚も、味があってよかった)。

高田漣さんののんびりとした音楽も愛らしい二人の様子と合っていて素敵でしたし、エンドロールで流れる細野晴臣の歌も、余韻があってよかったんじゃないかと思います。星野源を持ってこないところがニクいね。

 

ちなみに、奈穂子は処女ではなかったんだよね?あ、別にそこは追及しなくてもいいか。

 

 

イラストのセンスが抜群なあのまりさんの今作の記事。星野源への言及がめちゃくちゃ面白いです。

www.anomaly3-movie.com

 

 

 

次はこれを観ます。

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クリムゾン・ピークーー壮大な舞台と膨大な予算の火サス。★★☆(2.8)

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あらすじ

小説家志望のイーディス(ミア・ワシコウスカ)は準公爵のトーマス(トム・ヒドルストン)と出会う。イーディスは自分の小説を褒められたことから彼に惹かれはじめるが、父から交際を反対され一度は別れを受け入れる。しかし、父親が謎の死を遂げ、遺産を引き継ぐことになったイーディスはトーマスと結婚し、トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャスティン)と歴史ある古い屋敷で暮らすこととなる。その屋敷は冬になると赤粘土が雪を真紅に染めることから「クリムゾン・ピーク」と呼ばれる山頂にあった。イーディスはその名が、死んだ母親の幽霊からかつて聞かされた土地の名だと気づき…。

 

 

 

 

 

ギレルモ・デル・トロ監督のゴシックホラー…うーん、ホラーっていうか…内容はほぼ火サス?

実はレンタル開始されてすぐに観ていたんだけど、なんか感想書く気にならなくて、先月Amazonプライムのリストに入っていたのに気づいて改めて観返してみた次第。でも、所感が変わることはなかったです。

衣装やセットや大道具はものすごく凝ってるし、お金かけてるなぁ〜という感じは伝わってくるんですけど、いかんせんお話が「…で?」なもんで…。一応幽霊は出てきますが、そこまで話に絡んでこない。出てこなかったとしても、多分そんなに支障はない気がする…。そして出し方が「えっそこで見せちゃうの?!」って感じなので、怖さは全くない(笑)。

デル・トロさんて、いわゆるホラー的な演出ってそんなに意識してないんだと思うんですよ、多分。

 

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これに出てくる幽霊もビジュアル的にはイカしてるのに、出し方がね…全っ然こわくないの。でもこの映画を最後まで面白く観られるのは、歴史的な背景とか、登場人物たちが背負っている悲哀とかが物語に絡んでくるからなんですよね。また、「信管の抜かれた不発弾」というモチーフが効いていてラストのカタルシスへと繋がっていく。

 

でも、今作にはそういった深みとか悲しみみたいなものが残念ながら全く感じられないの。

トーマスとルシールの姉弟の関係性は序盤から(というかあらすじから)大体想像がつくので、件のシーンで別に驚きも何もない。でもそこに二人の葛藤や悲哀が表れていればもっと深みのある話になったはずだと思うんですよね。

で、一番の問題は主役のイーディスですよ。金持ちのお嬢さんって役柄なんで仕方ないのかもしれないけど、いろいろ鈍感すぎやしません?まぁ、世間知らずなお嬢様がいろいろ経験して成長する話、と考えれば納得もできそうですけど…。

でもさ、やっぱりちょっとどうかと思ったのは、初夜で服着たままって!トムヒがケツ出して頑張ってるって言うのにさぁ〜(笑)。

 

 

 

以下ネタバレありです〜。

 

 

 

 

この物足りなさはどこから来るのか?

構成としては、イーディスがトーマスと恋に落ちるアメリカでの前半、そのトーマスとその姉ルシールの正体が判明していくイギリスでの後半とに分かれるかと思います。

一応セットや描き方にこだわりがあるようで、アメリカパートでは画面がどことなく暖色系で明るめ、イギリスパートでは寒々しい寒色系、と色味にも差があります。けれどそれが映画の中でそこまで功を奏しているのか…と問われると難しいところ。ただ、雰囲気づくりは本当によくできていると思います。ていうかね、雰囲気、しかない。みたいな。

「厳かな」雰囲気、「怖ろしげな」雰囲気、「怪しげな」雰囲気…。雰囲気はとても大事。でもやはり、それだけで映画は成り立たないのも事実。

 

登場する幽霊のビジュアルも、デル・トロらしい禍々しさに溢れていてとても好きなんだけど、でも彼女らの存在意義が最後まで謎なんですよ。

なぜ、母親の幽霊は「クリムゾン・ピーク」を知っていたのか?屋敷の幽霊はイーディスに何を伝えようとしたのか?全てに答えをつける必要はないですが、そういった「腑に落ちなさ」が結果的に物足りなさに繋がっているような気がします。

 

 

怪しき姉弟…でも、なんだかなぁ〜

困り顔王子トムヒと眼力で人を刺せそうなジェシカ姉弟の尋常ならざる佇まいはとてもいい。

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ディズニーランドのホーンテッドマンションみたいだね。 

ただね、登場した時からもう大概怪しいんですよ、この姉弟。「目当ては小娘の金か…」と、登場人物たちが感じてるし、観客もそんな気持ちで観てる。

でも、厳かなお屋敷(でも天井に穴)を見た時は、「おや、もしかして、実は100年前から生きてる吸血鬼の一族で〜って話だったりして!」と一瞬ワクるんですけど(またかって言われたらそれまでよ)、蓋を開けてみたら、やっぱり金目的でこれまでも何人もの小娘を手にかけてきた殺人鬼姉弟だった、と。

 

何この肩透かし感〜!!

 

で、二人は血の繋がりのある実の姉弟でありながら肉体関係を持っている、って言う。

 

何このありがち感〜!! 

 

しかも、イーディスが二人のイチャコラを目撃するシーンで、ルシールがトーマスのズボンに手を突っ込んでいるのですが…そこは挿入中を見せんかい!と。いや、別にトムヒのおしりが見たいわけではないですよ(笑)。

でもやはりそこはちゃんとやってるところを見せないと、本妻であるイーディスの衝撃は伝わらないでしょ、って気がするんですけど。せんずってるだけという中途半端さが…なんかモヤっとするんですよね。

 

最終的にトーマスがイーディスを本気で愛してしまったことに怒ったルシールがトーマスの顔面にナイフを突き刺し、母親を殺した斧でイーディスに襲いかかります。

そこへ幽霊になりたてのトーマスがぼんやりと現れ(傷口から血が立ち上る様が「デビルズバックボーン」の少年の幽霊と似ている)、隙をついてイーディスはルシールをスコップで撃退。助けにやって来た医師のアラン(パシリムのベケットチャーリー・ハナム)と故郷へ帰ったイーディスはこの体験を「クリムゾン・ピーク」という小説にして出版しましたとさ…。ってこの終わりも甘いっていうか軽いっていうかね…うーん。 

 

 

思わせぶりな小道具の数々…アレって結局なんだったの?

血を連想させる真紅の赤粘土とそれを掘削するどでかい機械。そして地下室の大量の赤粘土の入った樽。この場所で夥しい血が流されたと認識させられる不気味なビジュアルに、デル・トロの美学を感じます。

けれどもそれらのほとんどは雰囲気づくりの一部と成り下がってしまっていて、効果的な活躍を見せることが最後までなかったのは残念。

樽の表面に赤い幽霊(骨と化した遺体?)がぬーっと浮いてくるという目を見張るようなシーンなんかもあるんですが、基本「ただそこにあるだけ」なんですよ。

せっかくイーディスが白い衣装を着てるんだから樽に沈めて血染めにするとか、幽霊がルシールの足を掴んで赤粘土に引きずり込むとかしてもよかったんじゃないかと。

特に掘削機は序盤に出てきたミニチュア版が素敵だっただけに、何の見せ場もなかったのが本当にもったいない。最後のイーディス対ルシールの対決の時に動かして、ルシールに見るも無残な死に方をさせるってこともできただろうに。スコップで一撃ってどうなのよ!

 

 

監督含め、公式には「ゴシックホラー」ではなく「ゴシックロマンス」とされているようなので、そういった意味でもホラーとして観るのは間違いなのでしょう。と言ってもラブストーリーとしても重くも深くもないし、なんか全体的に話は薄ーいです。

見た目はすごく仰々しいのに味のしないフランス料理のフルコースを食べたような気分、って言ったら伝わりますかねぇ…。 

 

でも豪華な衣装やセット(お屋敷は実際に6ヶ月かけて建てたらしい!クリムゾン・ピーク 特集: ファンが待ちに待った「パシフィック・リム」に続く最新作、ついにキター!!デル・トロが作った、ギミック満載の“美しきお化け屋敷”があなたを待っている! - 映画.com) は観ていて楽しいし、ミアちゃんはかわいいし、おどろおどろしい世界観はいかにもデル・トロ監督らしいのでファンは楽しめるかと。あと、パシリムのゴッドリーブ役のバーン・ゴーマンも出てるんで、パシリムファンも観て損はないと思います。

 

 

すごく好きなデル・トロ作品。でも悲し過ぎて何度も観るのはつらいのです…つらいのですよぅ…(泣) 。