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雑食つまみ食い系映画感想ブログ

ハンガー・ゲーム 1&2【映画・ネタバレ感想】情報を制するものが、ゲームを制す!のだが…★★☆(2.6)

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ハンガーゲーム (字幕版)

あらすじ

独裁国家パネムでは年に一度、12の地区から選ばれた少年少女たちによる殺し合いサバイバルゲーム、「ハンガーゲーム」が行われていた。抽選によりプレイヤーに選ばれてしまった妹の身代わりに志願したカットニスは、同じ地区から選ばれたピーターと共に死を覚悟して過酷なゲームへ参加することになる…。

 

 

公開当時は日本映画『バトルロワイヤル』(わたしは原作だけでお腹いっぱいだったので映画は観ていません)との相似点が指摘されたりもしていましたが、全然違いました。

 

 

主催者側が親切すぎる(笑)

過去の勝者がアドバイザーとなり、戦い方やサバイバルの心得などについて教えてくれるんですね。戦闘訓練の時間もあったりして、バトロワの子どもたちが修学旅行中にバスごと拉致られて、何の準備もなしにおっぱじまったというのにくらべたらものすごく優しい。

薬や食べ物の差し入れもOK。主催者側の都合でルールもころころ変わったりする。ベクトルとしては殺そうというより、生かそうという方に働いているのかなって気がする。

また、ハンガーゲームは富裕層たちにとっての賭け事・娯楽であり、テレビ中継もされていて、富裕層にとってはプレイヤーたちはまるでアイドルのような存在。

プレイヤーたちもそれがわかっているから、スポンサー(自分に賭けてくれる人たち)へアピールをしたり、試合(と呼びたい)の前にはきれいに着飾ったりして、入場はさながらオリンピックの開会式のよう。これから殺し合いをするっていうのにその緊張感がまるでない。

これは殺し合いというよりはショー=見世物なんですよね。

 

 

ピータがヒロイン

そもそもハンガーゲームで大事なのは戦闘力より、情報操作能力とでも言うべきか、つまり、ヤラセでいかに視聴者の共感を集められるかにある。そういう意味ではピータはやり手だったと言える。

とは言え男主人公であるはずのピータは戦闘時は全く使えない。はっきり言って、1にも2にも、見せ場が何一つない。

カットニスは終始ピータのお守りばかりしているように見えるんですよね~。挙句、敵側にとらわれるって…お姫様なの?(笑)この人、カットニスがいなかったら3回は死んでるよ…。

ピーターのためにカットニスが奔走するのは同胞だからというのもあるのでしょうが、正直、ほっとけば…?と度々思いました。

 

 

主役のカットニスを演じたジェニファー・ローレンスは『ウィンターズ・ボーン』の渾身のやられっぷりが記憶に残っていますが、濃い化粧にも負けない力強い目力が印象的な女優さんですよね。ものすごい美少女というわけではないのですが、一昔前のレニー・ゼルウィガーとか、エレン・ペイジ系の愛嬌のある顔立ちをしていると思う。

それが戦闘時ではきりりとたくましく生き生きとしていて、抜群にかっこよいのです。そう、つまりカットニスが王子様役なわけですね。

なるほどこう考えると、つまりピータはヒロインであって、足手まとい振りも納得なのであります。

 

 

そこそこ面白いよ。

とは言え楽しく観させていただきました。

1よりも2の方が断然面白かった。空=体制側へ矢を放つカットニスのその姿は、まさしく革命の旗を掲げるドラクロワの自由の女神のよう。スカっとしましたね。弓道習おうかな。

敵はプレイヤーではなく、ゲームの主催者であり、独裁国家であり、大統領(ドナルド・サザーランドのイヤ〜なじいさん役がとてもいい感じ)であって、続編である第3部へつながる反乱の狼煙をあげたというところでしょうか。

そしてびっくりしたのが、レニー・クラヴィッツ!出てるなんて知らなかったから相当驚きました。

ロックンロールイズデッドって歌っていた人が金のアイシャドウしたスタイリストって…(笑)。彼は富裕層の人間だけど、見た目から察するに反体制思想の持ち主だったようで、2でカットニスに着せた衣装が大統領の逆鱗に触れたために、試合直前のカットニスの目の前でぼっこぼこにやられてしまいました(おそらくカットニスに揺さぶりをかけるという思惑もあり)。3には出てこないのね、残念。

まぁ機会があれば、3も観てみようと思います。

 

ピータ派☆

ゲイル派★

レニクラ派★★★★

矢を放ちたくなる★★★★

総合★★☆(2.6)

 

 

原作小説の方が面白そう。

 

ハンガー・ゲーム 上

ハンガー・ゲーム 上

 

 

 

 

作品情報

ハンガーゲーム

  • 監督 ゲイリー・ロス
  • 製作総指揮 ロビン・ビセル、スーザン・コリンズ、ルイーズ・ロズナー=マイヤー
  • 原作 スーザン・コリンズ
  • 脚本 ゲイリー・ロス、スーザン・コリンズ、ビリー・レイ
  • 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
  • 製作年 2012年
  • 製作国・地域 アメリカ
  • 原題 THE HUNGER GAMES
  • 出演 ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン

 

ハンガー・ゲーム2

  • 監督 フランシス・ローレンス
  • 製作総指揮 スーザン・コリンズ、ルイーズ・ロズナー=マイヤー、ジョセフ・ドレイク、アリソン・シェアマー
  • 原作 スーザン・コリンズ
  • 脚本 サイモン・ボーフォイ、マイケル・デブルイン
  • 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
  • 原題 THE HUNGER GAMES: CATCHING FIRE
  • 製作年 2013年
  • 製作国 アメリカ
  • 出演 ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ドナルド・サザーランド