ファンタスティック映画主婦

雑食つまみ食い系映画感想ブログ

劇場版 くまのプーさんーーはちみつ、そう、それは甘くてきいろい…★★★☆(3.5)

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くまのプーさん (吹替版)

あらすじ

ある日、イーヨーの大事なしっぽがなくなってしまった。100エーカーの森の仲間たちは代わりになるしっぽを探すがなかなかぴったりのものが見つからない。そんな中、お腹のすいたくまのプーは、はちみつを分けてもらおうと訪れたクリストファー・ロビンの家で、置手紙を拾う。その手紙を解読したフクロウのオウルが「クリストファー・ロビンは怪物''すぐもどる''にさらわれたのだ!」と言うからさぁ大変。森の仲間たちは''すぐもどる''からクリストファー・ロビンを救い出す作戦を立てるのだが…。

 

 

 

 

この先の文章には「くまのプーさん」及びこの映画が好きな人は間違いなく腹をたてるであろう文言が並んでおります。
そういった方は、どうかお願いですから、この先を絶対にお読みにならないで下さい。
 
 
 
 
 
 
 
プーさん好きな子はこの先読んじゃだめだよ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
プーさん好きは回れ右だよ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなたは本当に「くまのプーさん」に思い入れのない方ですか?
NO→今すぐご退席を!
YES↓お進みください…ただし、ジョークのわかる紳士淑女の方に限ります。

 

 

 

 

 

 

プーさんって・・・

よし、今これを読んでいる人の中にくまプー好きはいないね。
これだけ言ってるんだからもう苦情は受け付けないですよ。
 
 
わたし、くまのプーさんって嫌いなんですよ。
全然かわいいと思わないし、何がいいのかさっぱりわからない。
そりゃあね、ディズニーランドのハニーハントには乗りますよ。でも、好きじゃない。
 
そんなわたしがなんでプーさんを観ようと思ったかと言えば、たまたまDlifeをつけたらプーアニメがやっていて、「げっ」と思ったんだけど、子どもがすげぇ食いついてるからチャンネルを変えることも出来ず、仕方ないからしばらく観てみたんです。そしたら…。
 
「やべぇ、面白い…‼︎」
 
わたし、プーアニメってはじめて観たんですね。これまでプーさんをCMとか、ディズニー関連でしか見たことなくて。
いや、だいたいそれらと印象は変わらなかったんですけど、思っていた以上に、プーさん、すさまじく馬鹿だった(失礼)。
いや、それはわかってたんだけど、その加減が振り切れすぎていて、3周くらい回って逆に天才、みたいなレベルで。
しかも、登場人物がみんなそんな感じなのね。全員ボケのコント集団みたい。
いやいやいや、すごいな、と。感心してしまいました。プーさん、今までごめん!見直したよ!
 
わたしが観た回は多分これに収録の「プーさんのきらきら星」。願い星の代わりにみんなの願いを叶えようとするプーさん。いいヤツすぎて泣ける!そして星(?)の格好するプーさんが、まじで馬鹿すぎて面白すぎる。

 

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そんなわけで、早速TSUTAYAさんへ赴き、劇場版を借りてきたわけでございます。
いやはや、もう凡人には入り込めない究極の域に達したプーさんを見たよ‼︎
そして気がついたのです。
プーさんの真実に…。
 
 

はちみつ=まさかの〇〇

話の展開としては、
イーヨーのしっぽがなくなった!→プーさんはそんなことよりもはちみつが食べたい→クリストファー・ロビンが怪物にさらわれた!(実際はただ学校に行っていただけ)→プーさんはそんなことよりもはちみつが食べたい→オウルのお家でイーヨーのしっぽを見つけた!→プーさんはそんなことよりもはちみつが食べたい→…でも、イーヨーのしっぽを優先する!→プーさんははちみつをもらって大満足!
 
えーと、とにかくプーさんははちみつのことしか頭にない(笑)。
そこは一貫してブレない。落とし穴の件なんて、もう絶対プーさんが落ちるってわかっているのにも関わらず、落ちたら爆笑してしまう。何なんだこの安定して笑いを取りに行く感じは。プー、君はドリフか、新喜劇か。
 
それから、絵本であることを生かした演出(文字が降ってくる)、愉快なミュージカル(すぐもーどる♪の歌はしばらく耳から離れない)、オープニングとエンディングのクリストファー・ロビンの部屋描写が美しい!など、映像や音楽も素晴らしく、キャラクターたちの生き生きした動きはさすかディズニーといったところ。
「すぐもどる」を黒板に書く→プーたちもチョーク調になるなど、観ていてわくわくする要素がいっぱいで、プー初心者のわたしでも十分楽しめました。
 
 
そして、わたしが特に注目した点。それは…「はちみつ」です。
 
途中、プーさんははちみつが切れて、禁断症状がピークに達し、はちみつの事しか考えられなくなるんですね。はちみつの中を泳ぐ幻覚、すべての言葉が「はちみつ」と聞こえる幻聴まで起きる。
森の仲間たちも、水たまりさえも、甘〜いはちみつに見えてしまう。
 
上の文章を、
プーさん=ジャンキー
はちみつ=ヤク
に変換してみて下さい。
 
ジャンキーはヤクが切れて、禁断症状がピークに達し、ヤクの事しか考えられなくなるんですね。ヤクの中を泳ぐ幻覚、すべての言葉が「ヤク」と聞こえる幻聴まで起きる。
森の仲間たちも、水たまりさえも、甘〜いヤクに見えてしまう。
 
 
意味通じる(驚愕)‼︎
 
 
そんなプーさんが、イーヨーのしっぽのために、欲望をこらえて我慢するんです。
つまり本作は、友情のために意志の力でヤクを克服!という感動作だったのです‼︎
まぁ最終的にはヤクに溺れて終わるんだけど。
(↑ヤク=はちみつにご変換ください)
 
 
あー馬鹿らしい。…と思ったあなたは正解です。こんな文章、もうおしまいにします!(笑)
 
 
 
 
ちなみに(終わりじゃねーのかい)、わたしが大好きになったのは、イーヨー。ネガティブで卑屈、自己肯定感の著しく低いキャラ。「誰もぼくのことなんか気にしてないと思うけど〜」ってお前は本当にディズニーの一員か。
あとね、ティガーの声がシュワちゃんの吹替で有名な玄田哲章さんで、筋肉と強さを求めるその姿と「すぐもどる」に「ターミネーター」オマージュを感じたのはわたしだけではないはず(いい加減にしろ!)。
 
イーヨーがいーよー★★★★
タイガーかと思ったらティガーった★★★
プーさんにプププー★★★
総合★★★☆(3.5)
 
 
ミルンの原作では赤シャツは着ていないんだよね。

 

クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))

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  • 作者: A.A.ミルン,E.H.シェパード,Alan Alexander Milne,Ernest Howard Shepard,石井桃子
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実写版の映画も気になるところです。
 
 
おしまい!