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苺チョコレートをまるかじり

観賞した映画(DVD、TV放送含む)の感想をつらつらと書いていきます。独断と偏見による☆評価 満点は★5

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生ーーあの頃はのび太で今はママ。★★★★(4.0)

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監督:八鍬新之介
脚本:八鍬新之介
演出:岡野慎吾
総作画監督:丸山宏一
美術監督:清水としゆき
録音監督:田中章
音楽:沢田完
主題歌:山崎まさよし「空へ」(しんみりとしていてエンディングには良い歌でした!)


パンフレット:600円(シール仕様のあらすじページ、カードゲームなどのおまけ付き。うちの子は「畑のレストラン」ゲームが気に入った模様)



あらすじ
テストでまた0点を取ってママから叱られたのび太は、家出を決意する。ドラえもんからひみつ道具を借り、家出生活をはじめようとするが、どこへ行っても私有地だからと追い立てられてしまう…。「大昔の日本ならまだ誰の土地でもないはずだ!」ジャイアンスネ夫、しずかちゃんにドラえもんも加わり、7万年前の日本へ、史上最大の家出が始まった!





4歳の息子と観賞しました。ドラえもん映画を劇場で観るのは93年の『ブリキの迷宮(ラビリンス)』以来23年ぶり。
どのドラえもん映画をリアルタイムで観ていたかで、大体の年齢がわかりますよねー。
以前にも書きましたが、わたしの初ドラえもん映画は『パラレル西遊記』でした。ちなみにそれが初めての映画館体験でもあります(そんな理由もあり、好きなドラえもん映画1位は『パラレル西遊記』です…って誰も同調してくれないけどね…)。
そんなわけで、その次作である、オリジナルの『日本誕生』もリアルタイムで観ています。漫画も、多分まだ実家にあるはず…。


子どもの頃は、当たり前だけど、のび太たちに感情移入して観ていたわけで。親に叱られる→「家出だ!」という短絡的思考回路に激しく同意したのを思い出しました。そういう、いい意味で子どもじみた発想を物語の発端にしていく、藤子先生はさすがだなと。

しかし今回、のび太よりもママに近い年齢になって観ると、これがまたいろいろ考えさせられてね…(だって子どもが家出するわけだし!笑)。原作やオリジナル版よりも、パパママ側に寄った視点が多かった気がしましたね。
そんな、親世代への配慮もしっかりと行き届いているリメイク版。かつてのオリジナル版を観たことのある大人もきっと楽しめると思います!

あと、タイトルに無駄な副題がないのも好印象。もともと何でもかんでも副題現象にイラついているので。洋画の邦題とかにも意味不明な副題つけるの、本当にそろそろやめて欲しい…(センスのない和製英語とかね)。
その話はまたの機会に…。


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何気にかわいい今回の来場者プレゼント。ちゃんと大人の分もくれるんだね。






以下ネタバレしながら感想をつらつらと。










親たちの描写にぐっとくる。

パパが、今回もよかったです!
のび太の恐竜2006』でも、うちもこんないいパパだったらな…なんて思ったんだけど、今回も、のび太を信頼して、優しく見守ってあげようという姿勢が見事でした。

ハムスターを手のひらに乗せてやりながら「檻の中ばかりじゃ息がつまるよな」と言うパパの一言に、のび太ママ同様、はっとしたママさんはきっと多いのではと思いました(もちろんわたしもその一人)。
その後一旦家に戻ってきたのび太の様子を見て、叱らずに「手を洗ってご飯食べなさい」とうながすママ(のび太が出て行く時は晩ごはんぬきって言っていたのにね)。その時のママの気持ちを説明したりせず、キャラの演技だけで伝えてくるところもうまかったですね(のび太が叱られる!と思ってぎゅっと目をつぶり、身を固くして震えている姿に、ママはハッと手を放す)。こういう時の何とも切ない気持ち、きっと大人にならなきゃわからなかったなー。

この時なぜ叱られなかったのか、のび太ドラえもんもわからないんですね。どうしてだろう?と考える。怒られなかったラッキー!じゃなくてね。この描写がラストにきいてくるんです。
ラスト、のび太は家出のきっかけとなった0点のテストを解き直します。翌朝、徹夜して机に突っ伏して寝てしまったのび太。ママはそんな息子の頭をなでながら、「おかえり」と囁きます…。あぁもう!泣かせる気だな!とわかっていながらもうるうるしちゃいましたよ。

ただ、この一連の流れを子ども世代はどう見るのかなぁ…とも思ったり。うちの子はぽかんとして見てましたけど(笑)。



ギガゾンビが強い。

確か原作でもオリジナルでも、実態はザコで弱かったと思うんですが、今回のギガはまじで強いし、怖かった。しかも声は大塚芳忠さんで、安定の悪役感。前列に座ってた女の子は「こわい〜」って半泣きでしたよ(苦笑)。

そんなわけで、バトルはアクション満載で見応え十分。バトルにうるさい男の子たちにもきっと満足いただけるでしょう。
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ここのバトルもかっこよかった。ドラえもんは「1世紀差」で負けちゃうんだけどね。




本物の歴史にはかなわない。

ギガゾンビは「機械を無力化する」23世紀の道具でドラえもんたちを圧倒するのですが、最後にはククルが持っていた原始時代の石槍に負けてしまいます。その時ドラえもんは「ニセモノの歴史が本物の歴史に勝てるはずないんだ!」と言います。
ドラえもんはククルの一族が新しい村を作ることになった時、ひみつ道具を貸してあげることはしないんですね。それは「不便であることで文明が発達する」から。
歴史を変えようとすることは悪、というドラえもん世界のルールがしっかりと描かれています。
とか言いながらククルの一族を日本に住まわせるってとこは歴史の改変に当たらないのか?というこの物語を根本から否定するツッコミはNGですよ(笑)。




今作で、新しい声優陣になってから11作目だそうです。
もうすっかり水田ドラえもんに慣れてしまって、もはや大山ドラえもんに違和感を感じてしまう今日この頃。オープニング曲も「シャラララぼくのこころに〜♪」と口ずさめるくらいに市民権を得ていると思います(「夢をかなえて」の起用は2007年からですが)。
2世代間で話題にできる映画やアニメなんてそうないから、これからもドラえもんは親子で楽しんでいきたいなと思いました!



今回の名言
1世紀分で負けた…★★★★
ケチゾンビ!★★★
かーちゃんのどれいじゃないっつーの!★★★★
総合★★★★(4.0)


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リアルタイムで観たオリジナル。これはこれで好き。

のび太の恐竜』や『雲の王国』も捨てがたいけれど、なんだかんだで結局はこれが一番好きなのです…ラストの展開はSWチック(笑)。