ファンタスティック映画主婦

専業主婦の専業主婦による専業主婦のためにはならない映画ブログ。考察などとは無縁の感想文は基本ネタバレ。独断と偏見による☆採点 満点は★5

リザとキツネと恋する死者たちーー久々にキター!トミー谷とドキドキ❤︎ダンスダンス☆ハバグッタイムッ!!★★★★☆(4.5)

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あらすじ

元日本人大使の未亡人マルタの専属看護師として働くリザは日本の三文小説のような恋に憧れる30歳。そんな彼女には、日本の歌謡歌手「トミー谷」の幽霊が見えていた。友達も恋人もいないリザにとって、トミー谷は「空想の友人」のような存在だったのが…。

 

 

 

 

 

やばい!これはめちゃくちゃ面白かった!

どんぴしゃりで大好きなタイプの映画でした。観終わった後、即リピートしちゃったくらいハマりました。いやー本気で劇場公開を見逃したのを後悔しました(だじゃれではない)。

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 Blu-ray、即ポチりましたよ〜!

 

とにかくまだ観てない人がいたら、予告編とこのMVを見て! 

 


映画『リザとキツネと恋する死者たち』予告編

 


ダンスダンス★ハバグッタイム

 

もしお気に召しましたらこんな駄文なんて読まずにお近くのTUTAYAさんに急いで~!! 

 

 

監督は今作で長編デビューしたハンガリーの有名なCMディレクターさんだそうです。日本好きな方らしく、来日した際に那須の「九尾の狐伝説」を見聞きして、今作の着想を得たとのこと。

九尾の狐自体はアジア各地でも語られる伝承ですね。前にこれをモチーフにした韓国ドラマがありましたな。

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民放でやっていたので暇な時見てました。そこそこ楽しかったような気がする(あんまし覚えてない)。

 

さて、今作で注目なのは、主人公リザを演じ、

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冴えない三つ編み女子から…

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イケてるオトナ女子に変身したモーニカ・バルシャイさん!ではなく(この女優さんもキレイで素敵なのですが)…

 

 

 

 

 

 

トミー谷役のデビッド・サクライさんだっっ!!

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マジ最高。ファンになりました。タコトの日本語も全然許せる〜♡ 

 

素顔はこんな感じ。…やべぇ、超イケメンやん!!

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デンマーク人の父と日本人の母を持つハーフだそうです。身長は180センチ。ヨーロッパではアクション俳優として活躍されているよう。一部では「第二のディーン・フジオカ」なんて呼ばれてもいるらしいですね。【第二のディーン・フジオカ?】デヴィッド・サクライが注目される理由とは? - Spotlight (スポットライト)

最新作は先月公開された「カラテ・キル」。ありゃりゃ、全然スルーしてた!!

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うーんと、役名は、「剣豪」だそうです(笑)。

 

そんな超クールなデビッドさんと、エキゾチックジャパンと、グループサウンズ昭和歌謡と、社会主義っぽいレトロ感と、とにかくいろんな魅力がつまった映画です。

作り込まれたこだわりあふれるセットと小道具。音楽もサイコー!とにかく、観ているだけで、聞いているだけで、楽しい!

そしてそして、人が容赦なく死ぬ!!(爆)

 

タコトの日本語とか、着崩しまくりのKIMONOとか、間違った日本描写が大キライな人は絶対合わないと思うんですが、わたしには愛せる範囲でした。

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こういう画がダメな人は多分無理かも。

  

特にそういうのが嫌じゃなければ是非に。おすすめです!!

 

 

 

以下ラストまでネタバレあり〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

魅力その1  奇想天外摩訶不思議。でも基本はラブストーリー!

リザは元日本大使館夫人のマルタの専属看護師として、住み込みで働くちょっと野暮ったい女性。そんな彼女の前に、6年前から現れるようになったのが、歌うユーレイ・トミー谷。友人も恋人もいないリザを歌で励まし慰めてくれる、唯一の存在だったのです。

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カーテンの後ろからぬる〜んと登場するのも素敵。ダンスの動きはエルヴィス・プレスリーを参考にしたそうです。

 

リザは30歳の誕生日にマルタ夫人から休みをもらい、いそいそと行きつけのハンバーガーショップへ向かう。彼女はそこで、運命の誰かと恋に落ちることを夢見ているのだ。そんなリザをトミー谷は憤怒の形相で見送り…その後、マルタ夫人を死に追いやってしまう。

その悲劇の後も、リザと関わる男たちが次々と無残に死んでいく…ある者は鯉の骨を喉に詰まらせ、ある者はリザの胸を掴みながらの心臓発作、ある者は屋根から転落死、ある者は殺し屋による刺殺…。

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童貞くん、リザの胸を鷲掴みにしたままオダブツしてしまいます。む、無念…。

 

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ピタゴラスイッチ的に死んでいく人々。その死に様はまさに、「ファイナル・デスティネーション」。ハンカチ落としましたよ〜とリザに駆け寄っただけでこの有様。酷いよ!(最高と言う意味です) 

 

警察はリザによる犯行ではないかと疑い、刑事のゾルタンに捜査させる。一方リザは、自分が日本の伝説にある狐の呪いに取り憑かれたのではと怯えはじめていた。

しかし、事件の全てはトミー谷の仕業。なんと彼は、死神だったのだ!

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邪悪な本性を見せるトミー谷。リザの前では愉快なユーレイだったのに…。

トミー谷、時々宇宙や北極にも赴いて、死神の仕事も日々遂行している模様。リザにつきまとう、その理由とは…?

 

さて、刑事である事を隠し、リザの家に間借りして監視を続けていたゾルタンは、彼女の潔白を確信。上司に、彼女の周りで起こる事件は殺人ではなく、ただの事故なのだと主張する。彼はリザの純粋さとひたむきさに惹かれはじめていた。そんなゾルタンを始末すべく、あらゆる手を尽くすトミー谷!

顔前で給湯器を炎上させ、頭をサボテンにぶつけさせ、ミシンに手をはさませる!!しかし、そんな事くらいでゾルタンは死なない。これぞ、真実の愛!(なんでやねん  笑)

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完全に顔燃えてるんですケド。これぞ本当の「アンブレイカブル [Blu-ray]

 

しかし、当のリザはゾルタンのそんな愚直な愛に気づくことはない。彼女はことごとく死んでいく男たちに絶望し、自ら死を選んでしまう…。実はそれこそ、トミー谷が望んでいたこと。リザに恋をした彼はリザとずっと一緒にいたいがために、彼女を自殺に追い込もうと周りの人間たちを次々に殺していたのだった(回りくどい 笑)。

「僕とずっと一緒にいよう…」

しかしその時、リザは気づく。身近でずっと自分を見守ってくれていたのがゾルタンであったことに。怒り狂うトミー谷は、僕よりあいつを選ぶなら、一生あいつを不幸な目に合わせ続けてやるぞ、と脅す。

リザはそれを聞いて「あなたと一緒にいるわ」と、ゾルタンのために命を捧げ…ようとしたが、その言葉を聞いたトミー谷は消滅。呪いを解くためには愛されるだけではなく、「愛すること」が必要だったのだ。満身創痍に陥りながらリザに駆け寄るゾルタン…。

 

最後には二人の間に生まれた子どもと、那須へ旅行し楽しくドライブするリザとゾルタンの姿が。仲良く北欧民謡を口ずさみながら「次はあなたの好きなフィンランドへ行きましょうね♪」とかなんとか言ってる車の後ろには、思わず音楽にノってしまって、「イカンイカン、やれやれ」とふてくされた様子のトミー谷も乗っておりましたとさ、うふふ。

 

絵面はかなり奇妙なんだけど、意外とやってることは基本に忠実なラブストーリーで(特に最後の自己犠牲による真実の愛の証明とかね) 、話が複雑じゃないからこそ愉快な映像に浸っていられるのかも。

 

 

魅力その2  レトロな世界観と小道具。当時の資本主義への歪んだ憧れを描いてる?

公式サイトに面白いことが書いてありましてね。

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この「資本主義への純粋で滑稽な憧れ」と言う所を読んで、なるほどなぁ、と思ったんですよね。

最初はリザがとにかく誰でもいいから恋人を作ろうとするのが理解できなかったんたんだけれど(しかも自分が好きになる、と言う考えは後回しっぽい)、その「恋」への盲信ぶりって、物欲と同じだなぁと感じたんです。「それさえ手に入れば幸せになれる!」って言うね。劇中リザが「男を虜にする」みたいな完全にアヤシすぎるネックレスをテレビショッピングしちゃうんだけど、何かにすがりたい、拠り所としたい、と言う気持ち。それが当時のハンガリーの人には資本主義への夢だったのかもしれないなぁ。

 

それから、マルタ夫人の部屋のセットとかも監督が実際子どもの頃親しんだものを集めたようで、同年代のスタッフと「僕のうちの給湯器も全く同じ感じだったよ」と言う話で盛り上がっていたみたい。本国で大ヒットしたのも、そんなハンガリー人のノスタルジーをくすぐったのが要因としてあるのかもしれないですね。

あと、色男と下の階に住むビッチさんの素敵すぎるバランスボールプレイ!あれも資本主義への歪んだ憧れ?(絶対違う)

 

 

魅力その3  登場人物がみんな変!

登場人物もみんな魅力的だったのよねー。メインのトミー谷やリザ、ゾルタンはもちろん、なかなかことわざが言えないゾルタンの上司とかもよかった。

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口癖は「煙のないところに……クソッタレ」。誰か、煙じゃなくて火が先だって教えてあげて!

 

ゾルタンも初登場時には下半身タオル巻いただけの出で立ちだったし、フィンランド民謡が好きって言うのも謎だしね。

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あ、でもちょっとカウリスマキ映画に出てくる男の人っぽいかも?無表情で意味不明なところとか。うん、なんか納得。ラストの無双っぷりにもひたすら笑わせてもらいました。

 

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ミー
谷…って、変なとこで改行しないでよ(笑)!元になった人物はトニー谷さん。平成生まれの人は知らないよなぁ…昭和50年代生まれのあっしでもキビシイざんす。

 

ちょっとしか出てこないけど、子連れの殺し屋もなんかよかったねー。 

 

 

魅力その4  音楽が最高なんだよ本当に!

そして最大の魅力はやはり音楽、特に日本語歌詞のオリジナルソングです。

公式サイトからも聞けます。

 映画『リザとキツネと恋する死者たち』公式サイト

歌詞は日本人の方が書いたそうですが、曲自体はハンガリー人の音楽家の方の制作なのだそうです。

それにしてもこの独特の曲調、なんて言うのかな「欧米に憧れる日本人が作った昭和のポップス感」が非常に見事に表現されていて、一瞬70〜80年代の歌謡曲のカバーかな?と思ってしまうほど。

特にエンドロールで流れるリザ役のモーニカさんが歌う「永遠に〜あなたへの愛」なんて、原田知世とか薬師丸ひろ子あたりが歌っててもおかしくなさそうだし、かなりクオリティ高い。

非日本語圏の人が歌う日本語の歌って、発音とかはまぁ微妙なんだけど、不思議な魅力がありますよね。

 

 

 

これだけ推してといてなんで満点の★5じゃないのかっていうと…簡単に人が死にすぎるから!でもなく、おはしょりのない着付けが許せないから!でもなく、「あーなーんだこの人は結局こういうハッピーエンディングな映画が好きなのね〜ナルホドネ」と思われるのが気恥ずかしいから!

…ってめんどくさくてすみません!

でもでも、本当に大好きな映画です〜。

 

 

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なんとなく雰囲気が似ているかな、と感じたのはこれ。

minmin70.hatenablog.com

 

グループサウンズ社会主義…っていうとこの映画も思い出す。

minmin70.hatenablog.com