ファンタスティック映画主婦

雑食つまみ食い系映画感想ブログ

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2018!気に入った映画をいくつかあげとくよ〜

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https://aoyama-theater.jp/feature/myfff2018

 

 毎年1月に開催しているオンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」。

 日本未公開の最新フランス映画、長編12作品・短編11作品がオンラインで視聴できるというこの企画。わたしくし、今年はじめて知りました。遠出の外出のしにくいわたしにとってはまさにうってつけ。

 というわけで全部ではないのですがいくつか観た中で、特に印象に残った作品を記録がわりに記しておこうと思います。

 2/19日までなら購入可能で、長編全作品パック(SD画質なら税抜1000円)は1ヶ月間は再生できますからまだ間に合いますのでね、気になった方は是非〜

 

 

 

短編 

『永遠に愛して』

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 美に固執する魔女のような母親に、社会から隔絶されて育てられた少女リリ。恋に恋する彼女が取った狂気の行動とは…。メルヘンとグロテスクが同居する残酷なおとぎ話。

 目や耳のなる木やおどろおどろしい母の部屋などのガジェットが秀逸。ちょっとデルトロぽい?この世界観はかなりツボった。あと、リリ役の女の子が超かわいい!スーパー8とかマレフィセントの頃のエルファニみたいな、ザ・美少女!!という輝き。たまらん。

 

 

『美味しい美女』 

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 カニバリストがベジタリアンに恋するってあらすじだけでもう心惹かれる。小道具や絵作りへのこだわりと独特な色使い、毒のある語り口はジュネやティムバートンを彷彿とさせる。好き。カトリーヌドヌーブの圧!

 

『ストローク』

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 広場恐怖症の青年、窓辺に黒猫がやってきて…。なんてことない話なんだけど、なんとも言えない優しさを感じる。こちらもスタイリングや小道具の使い方がとても好き。猫は偉大。

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短編は公開時期を勘違いしていて、絶対好みだったはずの『死と父と息子』を見逃してしまったのが痛恨の極み!!有料でもいいから配信して欲しいなぁ…

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『死と父と息子』、公式の方で観られました!(ちょっと字幕ヘンだったけど) かなり好きなパペット風アニメーションだった〜。死神だって、大事なお仕事なのさ。

 

 

長編

『1:54』

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 元陸上選手のティムはゲイであることを隠し、親友のフランシスと付き合っている。しかしいじめっ子に目をつけられフランシスがゲイであることをカミングアウト。ティムはそれを否定し、フランシスは自殺してしまう…。やり切れない怒りを、走ることで消化しようとしたティムに襲いかかる非情な罠。

 ティーンエイジャーのLGBTが抱える生きづらさ、生活を人質に取られたSNS世代の息苦しさ。ラストカットの、ある人物の一言が「いじめ」の本質を物語る。胸をえぐられた。かなりの良作。

 

 

『ウィリー ナンバー1』

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  紹介画像の段階で「あ、コレ好きかも」と思ったら案の定ドンピシャリだった。

 双子の弟ミシェルが自殺したばかりの、適応障害を持つウィリー。仕事をし、スクーターを買い、友達を作る…を目標に、50年間離れたことのなかった実家を出て一人暮らしをはじめるが、彼の周りには彼を理解してくれる者はおらず…。

 北欧映画のような空気感とオフビートさ。センスの良い楽曲と心地よい間がたまらない。ほっこりとしながらも、根底に社会派なメッセージもうかがえる良作でした。大きな熊のようなウィリーが愛おしい。

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まだ全作品観られてないので、他にも好みの作品があれば追記していきます。