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棺桶に入れて欲しい10作!?わたしが大切にしたい映画オールタイムベストテン 2017

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 ワッシュさんのベストテン企画に今年も参加いたします。

 

d.hatena.ne.jp

 

 オールジャンル、オールタイムのベストテンとはこれまた悩ましい…。まぁ、諸々は後で述べるとして、とりあえず発表しまーす!

  

 

  

 年代が偏り過ぎだな(笑)!こうやって並べてみると、改めて自分の節操のなさを感じるような、なんとなく性癖が知れて気恥ずかしいような…。
 ただ好きなだけでは選びきれなかったので、タイトルの通り「棺桶に入れるなら?」を基準にして、好きな映画であるとともに、思い入れがあったり、大切に思っている作品を選びました。

 とりあえず「2017年の」オールタイムベストということで。また来年やったら変わるかもしれないです。


 というわけで、以下、選出の理由などを。ご興味ございましたらお読みくださいませね。

 ちなみに過去、わたしが参加したベストテンはこちらです。

 

minmin70.hatenablog.com

 

minmin70.hatenablog.com

 

minmin70.hatenablog.com

 

 

1位  レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年、アキ・カウリスマキ監督)

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ/レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う HDニューマスター版(続・死ぬまでにこれは観ろ!) [DVD]

 

 こちらに関しては感想を書いています。

 

 

minmin70.hatenablog.com

 

 音楽映画好き、ロードムービー好きにはたまらない作品です。実は過去の「音楽映画ベストテン」でも1位にしてまして、こちらはわたしが一番好きな映画なんですよね。おそらく、この順位は今後も変わらないと思います。

 自分にとって、初見時の衝(笑)撃がすごかったんですよ。最初に観たのは高校生の頃だったかなぁ、バンドマンの兄貴にすすめられて観たんですよね。当時は洋画と言えばハリウッド映画だったわたしにとって、「なんだこれは!こんなにへんてこで面白い世界があったのか!」と。これをきっかけに、映画観が変わったかもしれません。

 演奏シーンは本当に楽しいし、3分に一回は笑えます。外部から観た「アメリカ」という意味でも興味深いかな。とにかくリーゼントにとんがりブーツの変な格好の人たちがぞろぞろ歩いてるだけで、もう可笑しいです。

浜辺に寝そべって日光浴するシーンとか…意味わからんくてほんと好き。

 とにかくねー、面白いから観てよ!(語彙力)

 カウリスマキは多分、一番好きな監督です。新作も面白そう!!

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映画『希望のかなた』公式サイト 

このポスターからしてもう傑作の香りしかしない。

 

 

2位  マグノリア(1999年、ポール・トーマス・アンダーソン監督)

マグノリア [DVD]

 わたしが解説するまでもありません。群像劇の傑作だと思います…っていうかねー、とにかくあのオチも含めて大好きなんですよ!何とは無しに何度も観返してる映画ですね。

 親との確執、報われない恋、過去の後悔…わたしの心にズサズサ刺さるエピソードばかりなのです。3時間を超える長尺だと言うのに、全く長いと感じない。何より全てのキャラが欠点だらけで、それぞれに愛おしいのです。特にわたしは同じように見た目にコンプレックスを抱えている元天才少年ドニー(ウィリアム・H・メイシー)に感情移入しまくり。栄光の少年時代に暗黒の現在…つらい、つら過ぎる…泣。

  一番好きなのは登場人物たちがバトンで「Wise Up」を歌っていくシーンですね。あそこは何度観ても泣いちゃいます。そういえば、映画館でサントラを衝動買いしたのも、この映画がはじめてでした。 

 あと、トム・クルーズがトム・クルーズじゃなくて、ちゃんと役者している珍しい作品だと思います(笑)。

  

 

3位  ファニーゲーム(1997年、ミヒャエル・ハネケ監督)

ファニーゲーム [DVD]

 『ファニーゲーム』からこっち、ハネケはわたしにとって信頼の置ける監督の1人であります。

 傑作『白いリボン』名作『コード・アンノウン』『隠された記憶』 など好きなハネケ作品は数あるのですが、最初にこちらを観た時の衝撃と不愉快さは忘れられません。犬の動きまでも完コピしているセルフリメイク『ファニーゲーム U.S.A』もありますが、わたしは断然オリジナル派です。 

 

 

4位  ヒドゥン(1988年、ジャック・ショルダー監督)

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 子どもの頃「日曜洋画劇場」でこちらを観て、大興奮したのを覚えています。カーチェイスに爆発銃撃戦、キモチワルイクリーチャーに、カッコいいカイル・マクラクラン!大人になってから観返してもワクワクしっぱなしです。刑事ものとしても、バディものとしても、SFとしても傑作だと思います。

 そして何より問題だったのは、あの世界一美しい口移し…。あのシーンで、わたしの中の何かが目覚めたことは間違いない(笑)。

 

 

5位  パンズ・ラビリンス(2006年、ギレルモ・デル・トロ監督)

パンズ・ラビリンス (字幕版)

 内戦というスペインの暗部とおどろおどろしいダークなおとぎ話をリンクさせた見事な脚本。また、恐ろしくも美意識を感じるクリーチャーの造形が素晴らしく、デルトロ天才かよって思ったよね。いやほんと、ペイルマンラブ。

 基本、わたしは子どもがつらい目に会う映画って苦手なので、本作の主人公オフェリアが度々苦境に立たされ選択を迫られる姿に、「もうやめたげて…」という気持ちになります(泣…でも観ちゃう。好きだから)。

 ラストには、幼い少女が背負うにはあまりに過酷な試練が待ち受けます。もし、彼女が別の時代に生きていたら、と思わずにはいられません。でも彼女が幸せになれたのなら、この映画はハッピーエンドだとわたしは思ってます。  

 

 

6位  今夜、列車は走る(2004年、ニコラス・トゥオッツォ監督)

今夜、列車は走る [DVD]

 民営化によりリストラを余儀なくされた鉄道マンたちを描いたアルゼンチン映画です。 

 わたしの趣味は映画鑑賞の他にもう一つありまして、それが「鉄道」です。実はいわゆる「乗り鉄」でして、学生の頃は時刻表を片手に電車旅したりしていた「鉄子」だったのです〜。

 そんなわたしにとってこちらの映画は、もし「鉄道映画ベストテン」があったらまず間違いなく第1位に輝くだろうと思うくらいに大切な映画です。列車が走るラストシーンにはただただ涙…。鉄オタは皆観るべし!強制だぞ!!

 

  

7位  14歳(2007年、廣末哲万監督)

14歳 [DVD]

 俳優の廣末哲万と脚本家の高橋泉の共同ユニット「群青いろ」による作品。

 14歳の抱えるヒリヒリとした激情、それと苦悩しながらも対峙しようとする大人とのディスコミニュケーション。今の14歳と、かつての14歳。その溝は、どうしようもなく広がっていく。…それでも。

 わたしが思春期の頃に感じた大人への不信感に答えをくれたような気がして、あの頃に観たかったな、と思った映画です。

 「お前と向き合ってくれる大人なんていないんだよ!・・・お前らが何を考えてるのかもう思い出せないけど、僕に出来ることがあるならやってやるよ」「わかってるんでしょう、あなただって14歳だったじゃない」などのセリフもグサグサきましたし、特に鳥肌が立ったのは、廣末哲万のクリーニング屋での閉塞感極まっての雄叫び!凄まじかった…。

『ある朝スウプは』を観て以来、「群青いろ」の映画は大好きなんですが、自主制作によるものなのでほとんどDVDなどになっていないのが残念なところ。本当は『鼻歌泥棒』とか、『むすんでひらいて』なんかもおすすめなんだけどなぁ。コンプリートBOX出してくれないかなぁ…。

  

  

8位  クレイドル・ウィル・ロック(1999年、ティム・ロビンス監督)

クレイドル・ウィル・ロック [DVD]

 世界大恐慌により、失業者の溢れたアメリカ。役者を目指しながらも体を売るしかない女性、本音を隠した腹話術師、信念を貫こうとする脚本家…などなど、様々な立場の人間たちが荒波の時代に自分の求める表現=芸術のために奔走する群像劇。わたしはこういう、ド底辺の人たちが力を合わせる話が大好きで、こちらは幾度も観返している作品です。

 労働組合だとか共産主義だとか多分に赤々しい内容だし、当時の状況など歴史的背景をわかっていないと飲み込みづらいと思う映画なのですが(わたしも実際よくわかってない汗)、とはいえ終盤のエミリー・ワトソンの歌声からはじまるエモーショナルな展開に、何度見ても胸が熱くなるのです。芸術とは?表現とは?それは例え大切なものを失うとしても、譲れない「思想」なのかもしれません。
 監督ティム・ロビンスの情熱と思い入れを感じる134分です。 

 

  

9位 キャビン(2011年、ドリュー・ゴダード監督)

キャビン(字幕版)

 実はわたし怖いの苦手で、好んでホラーを観るようになったのはほんと最近。これまではお付き合い程度にしか観てこなかったんです(今でも心霊怪奇系は苦手)。ホラーの面白さに目覚めたきっかけが、おそらくこちらの映画だったんじゃないかなと思います。これ以来、とりあえずすすめられたものは有名無名に関わらず片っ端から観るようになりました。

 もうね、あらゆる要素が詰まってて楽し過ぎて大好き過ぎる。ホラーありコメディありクリーチャーあり、そして行き着く先が「映画論」!何のために「映画」を作るのか?誰のための「映画」なのか?「映画」とは一体なんなのか?…なーんて難しいことは考えずに、レッツエンジョ〜イ!

 エレベーターの「チン♪」にも心踊ります。

  

 

10位  幽幻道士2(1987年、ワン・ツ・チン監督)

幽幻道士(キョンシーズ)2 <デジタルリマスター版> (吹替版)

 書き上げた時、10位は『ザ・フライ』 だったんですが、今年がわたしの中でキョンシーイヤーだったことを思い出して、急遽変更です。

 テンテンちゃんにノスタルジーを感じたあなた、おそらくアラフォーですね?(笑)もうね、キョンシー大好きだったんですよー。特に2は、子どもの頃、テレビ録画したビデオを、文字通り擦り切れるまで観ましたね。当時は「親方ーー!」ってダイナマイト巻き付けて自爆するスイカ頭に、ものすごいショックを受けました…。

 キョンシー、特に幽幻道士に関しては思い入れがありすぎてちょっとここでは語りつくせないので、そのうち別個で書きたいなぁとは思っています(ノー需要なのは承知です)。

 

 これを買ってもらってから嬉しくて毎日観てたら、「よく飽きないね(苦笑)」って夫氏に呆れられました。 …飽きないよ!!

 

 

次点  ゴジラVSメカゴジラ(1993年、大河原孝夫監督、川北紘一特技監督)

ゴジラvsメカゴジラ [DVD]

 「人生に影響を与えた映画ベストテン」なら間違いなく実質1位。映画館で初めて泣いた映画です。

 思い入れについてはこちらにちょこっと書きました。

 

minmin70.hatenablog.com

オープニングも超かっこいいしテーマ曲を聞くだけで、気分が上がります。だからこの曲が最後に流れる『シン・ゴジラ』も、わたしは大好きさ!!

 

 

 …というわけで、長くなってしまいましたが、以上です!

 明日には「やっぱりアレを入れるべきだったカモ?」となりそうな気もしますが、とりあえず、今日わたしが死んだらこの10作と一緒に燃やして下さい(という公開遺言)。

 

 皆さんのオールタイムベストはどの映画ですか?

 ちなみに、ワッシュさんの企画は17日(日)24時まで、と締め切りが迫ってます!Twitterでも受付しているそうなので、是非ご参加してみてくださいね!

 

 

こちらもあわせてどうぞ。

 

inox07230.hatenablog.com

 

globalhead.hatenadiary.com

 

blog.yuitk.com

 

kagehinata-movie.com

アニメ映画がやけに多いオールタイムベストテン

 

 こうして見ると、一つとして同じものがなくて読んでて楽しい。これが個人的ランキングの良さですね(*´ω`*)オンリーワ〜ン♪